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コラム 
総局長日記
「ケアニン」をもっと[6月23日号]

 過去の取材で、お年寄りをケアする介護職から、深く傷ついた経験を度々聞きました。例えば、「本人のペースにあわせて食事介助したら、のろのろ仕事するなと怒られた」「本人が気になり困っている庭を片付けたら、契約外だと禁じられた」「時間通りに食事、おむつ交換、風呂、就寝。流れ作業で車いすを押して運んで、追い立てて。何のためにこの仕事に就いたんだろう」。悩んで精神的にダウンした友人もいます。
 全国公開中の映画「ケアニン」は、そんな悩みとは対極にある介護拠点が舞台です。高齢者は家庭的な雰囲気のデイに通い、時に泊まり、自宅にヘルパーを派遣してもらえる。欠かせないのが、最期まで本人らしく過ごせるよう工夫し、手立てを考え、伴走するプロたち。資格に関係なく、誇りと愛と情熱を持ってケアする人=ケアニンという造語で表します。
 映画は、21歳の新人介護職が、認知症状の重くなる女性とその家族と共に歩み、成長する物語。東京で今月あった試写会は、大ホールがケア人でいっぱいでした。モデルとなった拠点の代表で映画製作に協力した加藤忠相さん(42)の舞台挨拶には、共に並んだ監督や俳優に勝る拍手と歓声が贈られました。
 「徘徊もスタッフが一緒なら散歩」「(本人が忘れても)僕が覚えてます」。シナリオもセリフの一つひとつも、加藤さんほか全国のケア人から聴いてつくられました。こんな介護拠点が近所にあれば利用したい、働きたい。自分たちでつくりたい。そんな思いが広がりそうです。群馬では7月1日からプレビ劇場(伊勢崎)で上映が始まります。(朝日新聞社前橋総局長 岡本 峰子)

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上州日和
晴れ乞い[6月23日号]

 夏の高校野球県大会の開幕に合わせ、全出場チームを紹介する特別号と、大会を盛り上げる応援号の2版を同時に制作している。今年は68校65チームに加え、チアリーダーや昨年から掲載している応援団など70あまりの学校と連絡をとり、取材を進めてきたが、これがなかなか至難の業なのだ。
 まずは集合写真撮影の日程決め。同じ地域は同じ日に回りたいため、各校の希望とカメラマンのスケジュールとをにらめっこしながら組み込む。が、うまく調整できても当日の天候次第では水の泡に。常に週間予報が気になり、「下り坂」と聞けば朝から雨雲の様子をまめにチェック。この2カ月、何度心の中で「晴れ乞い」をしたことだろう。
 だが、今年は1日延期しただけで無事、全ての撮影を終了することができた。取材にご協力いただいた野球部、応援団、チアの皆さん、本当に有難うございました。
 先日、特別号を楽しみにしているという読者から問い合わせがあった。今年はチアの特集を7月7日に掲載。野球部と応援団の特別号は翌8日の発行で、開幕当日には球場でも配布する予定だ。
 開会式まであと2週間。目下、両号の編集作業の真っ最中。一方、個人的には、昨年のように入場行進が雨で省略されぬよう、引き続き「晴れ乞い」をする毎日だ。選手たちの闘志あふれる姿が、青空の下で観られることを願っている。(上原 道子)

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