朝日ぐんまって 朝日フォトコンテストコラム

コラム

総局長日記

高校野球[5月24日号]

 18、19両日、埼玉県であった春季関東地区高校野球大会に行ってきました。甲子園でおなじみの強豪校も見かけ、レベルの高さを感じました。群馬からは前橋育英と健大高崎の2校が出場しました。残念ながら両校とも初戦で姿を消してしまいましたが、夏に向け、たのもしく感じる場面もたくさんありました。

 特にすごいな、と思ったのは前橋育英の森脇真聡選手。強豪の東海大相模(神奈川)相手に、3打点の大活躍です。バックスクリーンにたたき込んだホームランは見事。終盤にレフト越え3塁打で追い上げると、球場がドワッとわき上がりました。

 学生時代から高校野球が好きでした。ただ、剣道をやっていた私にとっては、高校野球の華やかさはうらやましくもあり、うらめしくもありました(笑)。新聞記者になって、球場で高校野球の地方大会を見たのは10年以上ぶり。試合そのものはもちろん良いのですが、多くの人が一丸となって、球場という「舞台」を盛り上げているのが、やっぱりいいなと思いました。審判、ボールボーイ、電光掲示板を管理する人、場内アナウンスをする人、入場券を切る人……。

 今年の夏も、甲子園が球児たちを待っています。代表の座を競う群馬大会の開会も着々と迫っています。きっと、心躍るすてきな試合が見られるだろうと、今から楽しみです。選手のみなさんにとっても思い出の大会となってくれれば、主催者としてうれしいです。

 なんだか書いているうちに、学生時代のことを思い出してうずうずしてきました。これから剣道の防具と竹刀の手入れをします。(朝日新聞社前橋総局長 熊谷 潤)

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上州日和

人間とは何か[5月24日号]

 「マシンって感情が無いと思うでしょう。でも、ほっておくと機嫌が悪くなるんですよ。愛情や情熱がないと動いてくれません」 群馬工業高等専門学校の平社信人准教授の言葉に「なるほどな~」と深く頷いてしまった。今月17日、アーツ前橋で行われたライブパフォーマンス後のトーク会でのことだ。

 現在、「やなぎみわ展」を開催中の同館。この日は、やなぎさんが群馬高専ら5校の学生たちと共同制作したマシン4機による新作「神話機械」と役者が、シェークスピアの戯曲などを上演した。のたうちマシンや振動マシンなど4機が放つ音と光と動き、生身の人間が発する声や動きが濃密かつ複雑に絡まりあった舞台は、どこまでが演出でどこまでがアドリブか分からない。緊迫感と滑稽さに満ち、まるで悲劇と喜劇を見ているようだった。

 やなぎさんは上演後、「各々の機械はプログラミングされた通りに動いているだけ。途中で突然止まることもあるが、それを繋ぎ合わせ関連付けられるのが人間」と語った。

 意思を持っているかのように動き回るマシンと役者によるコラボパフォーマンス、その後のトーク会では、「人間とは何か」という問いについて深く考えさせられた。

 「神話機械」の有人公演は終了したが、マシン4機による無人公演は会期中(6月23日まで)の午前11時、午後2時、午後4時の3回、上演される。アート好きはもちろん、演劇好き、ロボット好きも必見だ。(中島美江子)

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