笑いの力で「楽しくて優しい感性が育まれた未来を創る」(Vol.20)アンカンミンカン 富所哲平

「群馬県住みます芸人(※)」として活躍する、みどり市出身コンビ「アンカンミンカン」の川島大輔さんと富所哲平さん、富岡市出身の岩瀬ガッツさんの3人が、それぞれの立場から群馬に根差した独自活動を通して感じたことを、ユーモアたっぷりにつづります。月1回連載予定。
※2011年4月からスタートした「あなたの街に“住みます”プロジェクト」で、吉本興業の所属芸人が47都道府県に実際に住み地域を盛り上げていく活動。

真冬の妙義の麓から笑いをお届け=下仁田町

型と心。礼に始まり礼に終わっても、その理由が分かってなければそれは頭を下げただけの型で終わる。その心まで学べなければ、柔道は「道」ではなくなり、習い事でしかなくなります。習い事が悪いわけではなくて、何を目的として、どんな姿勢で学ぶかって事を常に考える必要があるって話です。

その昔、アメリカのロケット開発チームでは、どうすれば機体がもう少し軽くなるか、どの燃料が一番エネルギー効率が良いか、研究者たちは日夜、開発を進めていました。そんなある日、大統領が記者会見で言い放ちました。「アメリカは1960年代中に、月に行きます!」 まさに寝耳に水だった研究者たち。その日から研究者たちは、どうしたら月に行けるかを逆算で考え始めました。アポロ11号が、人類で初めて月面着陸に成功したのが1969年7月。毎日の積み重ねが意味がないのではなくて、手元だけでなく先の目標まで見通した方が上手くいくこともあるって話です。

歴史の繰り返しの中で、求められる物事の価値が右に左に揺れ動く中で、どこへ進めばバランスの取れたど真ん中、いわゆる中庸となるか。そのためには、知らないことを知ることを恐れずに学びと捉えて、それぞれが考えに考えて、一つひとつの行動を選択していくことだと思います。

いろんな人からいろんな話を聞いて、多様性を知り、相互理解の心を持つことで感性が磨かれます。今回が僕の最後の寄稿となりますが、笑いの力で「楽しくて優しい感性が育まれた未来を創る」を実現するために、まだまだ走り続けますので、引き続き応援よろしくお願いします。

アンカンミンカン
ツッコミ担当 富所 哲平
【プロフィール】83年8月23日生まれ。B型。群馬県住みます芸人アンカンミンカンのツッコミ担当。みどり市出身。千葉大卒業後、地元の幼馴染と芸人の道に進む。趣味はSNS、人つなぎ、誰かの応援。ぐんま特使、みどり市観光大使、環境カウンセラー、お笑いヨガリーダーなどを務める

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