前橋に暮らす多くの人々の思いが詰まったカフェが昨年末、るなぱあく内にオープンしました。その名は「おむすびのマム」。もちろん、ただのおむすび店ではありません。前橋の生産者が我が子の様に大切に育てた食材を使い、前橋の事業者が手をとり合いお店の環境を整え、そして市民に長く愛され続ける遊園地で営業する「地産地消型」のおむすび店です。
この構想が始まったのは何年も前の話。お店を始めるためにたくさんの地域の方々と出会い、「結び目」を作ってきました。その一つの活動として、昨春の本コラムで紹介させていただいた「敷島公園まつり」と「前橋公園まつり」があげられます。
公園の役割は、その土地の人と人との交流拠点になること。2つのまつりを催すことで、公園に人が集まるきっかけを作り、来場者に「自分の住むまちにはこんな魅力があったのか」という発見を促し、新たな地域への愛着や結び目を作れるのではないか。そんな、地域活性の起爆剤になることを期待し、まつりを継続的に開催してきました。
「おむすびのマム」も、その思いに賛同した多くの方々に支えられ、るなぱあくのど真ん中に満を持してオープンしたのです。
今、公園は大きく変わろうとしています。ただの「憩いの場」としてではなく、地域に新たな価値を創出しその目的地になる「メディア」としての役割を発信し続けることが必要とされています。
「おむすびのマム」も、地域と来園者の結び目になり、公園に集まるきっかけになることを願ってやみません。