「群馬県住みます芸人(※)」として活躍する、みどり市出身コンビ「アンカンミンカン」の川島大輔さんと富所哲平さん、富岡市出身の岩瀬ガッツさんの3人が、それぞれの立場から群馬に根差した独自活動を通して感じたことを、ユーモアたっぷりにつづります。月1回連載予定。
※2011年4月からスタートした「あなたの街に“住みます”プロジェクト」で、吉本興業の所属芸人が47都道府県に実際に住み地域を盛り上げいく活動。
「あさまのいたずら~?」 はい、ちゃんと鬼を押し出せた方は群馬県民。県民ならばみんなご存じ、群馬県の歴史や偉人、先人たちの想いが詠まれたご当地カルタの上毛かるた。最近では、上毛カルタゆかりの地を巡るアプリが出たり、上毛カルタがプリントされたポーチがあったり、上毛カルタがプリントされたクッキーやせんべいもあって、上毛カルタを食べられるようにもなりました。
群馬では、学校や地域の子ども会で必ず遊ばれ、子ども時代のヒエラルキーは上毛かるたで決まります。足の速い子より、勉強のできる子より、上毛かるたが強い子がモテる、といっても過言ではありません。そのまま大人になっても札の記憶は残り続け、上の句を言えば合言葉のように下の句が返ってきます。この群馬県特有の文化は、「ち」の札が何百万人だったとか、「よ」の札に対しての対応方法とか、共通話題として盛り上がる事も。
上毛かるたは地域のアイデンティティそのもので、これから来るとされる地方が主役の時代において一番大事な部分であり、これは急に育むことが一番難しい部分でもあります。群馬は世界のどこよりも強い地域のアイデンティティを持っていると思います。
さて、ここからは宣伝です。10月26日に大人の上毛カルタ大会を企画しました。どうせやるならってことで場所からこだわりまして、みどり市東町の登録有形文化財 旧花輪小学校を決戦の舞台に選びました。
アナログな遊びであるカルタを廃校でというのは、面白い組み合わせになるんじゃないかなと。空き時間には、昔ながらの木の廊下で花輪小名物の雑巾がけをやってみたり、お昼は教室で給食なんかを食べてみたり、食に、遊びに、ロケーションに、懐郷感にこだわりました。当日は、上毛カルタがデザインされた特製のヘッドマークを付けたわ鐡が走る予定です。
「大事なこと」が「楽しい」っていうのが一番最強です! ご参加をお待ちしています。