今を生きる群馬の10代は、三つの歴史的な出来事に直面しています。一つ目は、コロナ禍。誰も想像できなかったけれど、一年前に比べて付き合い方が分かり始めています。二つ目は、オリンピック。人生に一度しか経験できない日本開催の歴史的瞬間に触れられるかもしれません。そして、最後三つ目に「明治以降、戦後最大」と呼ばれることもある教育改革です。
「社会に開かれた教育課程」を理念に掲げた教育・学びのあり方を示した方針に基づいて、教育をよりよくしていこうという動きが、学校現場から始まっています。それは、およそ明治から150年続く教育のあり方を転換していくものであると言われることがあり、その一つのキーワードが「探究的な学び」というものです。
「自然が好きな子どもたちが増えるには、自分として何ができる?」「〝見えない障がい〟に気づくソーシャルデザインは?」「身近な公共であるトイレを、誰もが心地よく使えるために何が必要なのだろう?」「どうして、こうなのだろう?」「こう考えてみると、どうなるだろう?」という自分のなりの問いを立て、先生から学んだり、友だちの話に耳を傾けて聴いたり、実験をしたり、試したりして学ぶ。初めて知ることへの感動。疑問を抱いたから気づけた発見。考えるのは難しいけど考えるから成長できる面白さ。
与えられる学びを越えて、自ら創り出す学び、すなわち、「探究的な学び」を群馬の10代が手にしていくと、もっと今も未来もよくなる。そのために、私たちはNPOの立場から、先生方と手を取り合って、地域の方々とも交流しながら、群馬の10代に学びの機会を届けています。
NPO法人DNA http://npo-dna.org/