前橋まちなかエージェンシー(MMA)では昨年独自のビジョン「Localife De+sign」を策定しました。これはこれまでの地方暮らしの概念を再構築し、「前橋のまちなかから、日本の地方をもっと面白くする」という指標です。地方でもクリエイティブに仕事ができ、時間的ゆとりが遊びにつながり、そして生涯好奇心を持って学び続けられる。そんな場所を作っていこうと決めました。これは16年に策定された前橋ビジョンめぶくの原型でもあるWhere good things grow.(良いものが育つ場所)に向けた我々のアクションです。
「地方でのクリエイティブなスローライフを送りましょう」というのは理想的ですが、クリエイティブ産業の現実は地方には仕事が安定的になく結局東京に出て行かざるを得ない状況がありました、この課題に取り組むには地域で働ける社会の環境づくり、そして若者がこの地で働きたいと思えるカッコ良さ創りや若者と社会人との接点創りが大切。そこで、MMAは「働く、遊ぶ、学ぶ」をすべて内包した豊かな地方暮らしのシーンをシェアできるビル「Comm」を前橋街中に構え、地域を想う企業や大学とオフィスをシェアしています。そこへ全国からインターンシップとして学生が出入りしていることで、その場での企業との出会いから雇用も生まれています。
Commは「働く、遊ぶ、学ぶ」をすべて内包した、豊かな地方暮らしのシーンをシェアできるビルです。Communityを育み、communicationを活性化させ、common(共感)を醸成させる、そして地域へのcommitmentを加速させる。というコンセプトから、すべての頭文字であるcommを取り、屋号としています。
「仕事があればそれだけで人生は幸せか?」そうではありませんよね、同じ興味を持つ仲間や自分にはなかった新しい思考を持つ人との出会いの時間は仕事と同じくらい必要なはずです。Commでは定期的にパーティを開催し、商店街、デザイン、アート、企業人と多領域の人が混ざる事で起きる化学反応に期待しています。もう一つ大切なのが学びです。Commでは、自社事業「前橋デザインスクール」を通して我々も学んでいます。
前橋に行ったらCommに行ってみると良いよ。と言われるような街の顔になれたらと考えています。ぜひ一度遊びにきてください。