歯止めのきかない地方の人口減少や都市圏への若者の流出。そんな流れに逆行するように、都市部から地方へと足を向ける人々がいることをご存じでしょうか。
2009(平成21)年に総務省によって「地域おこし協力隊」と呼ばれる制度が始まり、今年の4月で12年目を迎えます。この制度は、都市部で暮らす方が過疎地域などへ移住し、地方公共団体の委嘱を受け、最大3年間の任期中に様々な地域協力活動を行いながら、その地域への定住・定着を図るというものです。
現在、全国で活動している隊員は5500人を超え、群馬県内でも23市町村で100人近い隊員が農林畜産業、観光振興、SNSなどでの情報発信、特産品を使った商品開発・販売促進や伝統工芸の事業継承など、様々な分野で活動しています。
「よそ者」として地方へやってくる隊員は、地域に埋もれている魅力の発掘者であり、その魅力を発信し共有する広報係であり、活動を通して、地域の人々の心に根付く郷土愛に再び灯をともす火付け役でもあります。
県では、隊員の活動をサポートするため、地域おこしの分野で活躍する人材を講師に招いた研修会や専門的なスキルを身につけたいという隊員向けにアドバイザーを派遣する事業などを行っており、今年6月には県内の隊員と本制度を担当する行政職員を対象とした情報交換会を開催する予定です。
そのほか、県内で活動する隊員の活動情報などを掲載するポータルサイト「ツナグンマ」を開設し、積極的に情報発信を行っておりますので、是非覗いてみてください!
■群馬県地域おこし協力隊ポータルサイト「ツナグンマ」 https://chiikiokoshi-gunma.jp/