みなかみの私とこれから(Vol.1)

最大高さ62メートルを誇る猿ケ京バンジージャンプ
最大高さ62メートルを誇る猿ケ京バンジージャンプ

青々とした山の香りが漂う季節、決まって思い出す情景があります。浴衣姿で行き交う大勢の観光客、笑い声が響く射的場、ひっきりなしに通る団体バス‐小学生の頃、通学路だった温泉街の「日常」です。今は、団体旅行から個人でゆっくり温泉や食事を楽しむスタイルに変化しました。
町内には今年140周年を迎える法師温泉や巨大露天風呂で知られる宝川温泉、谷川岳南面に位置する谷川温泉など18の温泉があります。協会の独自調査により観光客の目的は「温泉」が7割以上を占め、以下「自然・景観観光」「地元の食」と続きます。温泉を核とした観光施策に加え自然を活かしたアウトドアスポーツの訴求を高めることが重要と分かりました。

協会ではバンジージャンプ運営会社の代表・チャールズ・オドリン氏と共に、08年から諏訪峡と猿ケ京でバンジージャンプを運営しています。リピーター率も高く、年間1万5千人が訪れる人気スポットに成長しました。

アウトドアスポーツ振興に力をいれる一方、みなかみならではの素材と人が触れ合う体験イベントを地元の人たちと開くなど、観光客を「飽きさせない」取り組みを日々積み重ねています。22日の夏至の夜は、「月夜野びーどろパーク」でキャンドルナイトを行います。また、温泉街を飲み歩き、食べ歩きする水上温泉バル(10月予定)の企画も進行中です。

温泉、自然、スポーツと観光資源に恵まれたみなかみ町ですが、そこに甘んじることなくお客様一人一人とのふれあいを大切にし、「何度も訪れてもらえる温泉地」「心と体を癒やせる温泉地」を目指し頑張っていきたいと思います。

 

みなかみ町観光協会
職員 木村 崇利 さん
【略歴】74年みなかみ生まれ。県立沼田高等学校卒業後、利根沼田農業協同組合に11年間勤務ののち、07年から現職。

掲載内容のコピーはできません。