オババカ全開[8月18日号]

最近、私の周りは妊娠&出産ラッシュだ。弊社のルーキー林哲也の奥さん、記者仲間の30代女性、仲の良い40代の女友だち、そして42歳の実妹。7月中旬に前橋市内の病院で第二子を産んだ妹は今、5歳の長男と一緒に里帰り中だ。それまで70代の両親と静かな3人暮らしだったが一転、騒がしい毎日になった。
「ね~ね、まだ寝てるの! 早く飛行機してよ」 朝は大抵、5歳の甥っ子に叩き起こされる。眠い目をこすりながら仰向けになり、両足で彼を持ち上げるのが日課になった。体重は20キロ近くあり、バタバタ暴れるので結構しんどい。2~3回もすればグッタリだ。そんな私を見て、「パワーパワー」とハイタッチしてくる。言うことは聞かないわ、うるさいわでウンザリする時もあるが憎めない。
一方、生まれたばかりの甥っ子は大人しく、ミルクを飲めばスヤスヤ。だっこしなくてもグズらない。時折見せる笑顔や寝顔は天使そのもの。いつもビービー泣いていた上の子の時と、あまりにも違うのでビックリする。兄弟と言えども性格や個性はバラバラなのだなとしみじみ感じた。まあ、どちらも可愛いことには変わりない。オババカ全開だ。
甥っ子たちと接する時間は、朝と晩のほんのわずかな間だけ。それでも、彼らは仕事一辺倒だった私に、親になる大変さや育児の楽しさなど色んなことを教えてくれる。妹親子が実家にいるのは今月いっぱい。もうしばらく、「疑似子育て」を満喫したい。

(中島美江子)

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