群馬県人にとって特別な存在であり続ける「上毛かるた」。今月1日、誕生70年の節目を迎えたがスマホアプリやお菓子に活用されるなど、その人気はとどまるところを知らない。
先月末、70周年を記念して初めて開かれた「大人の上毛かるた」県大会に弊社も「一般の部」で参戦。チーム名「上林中」は、出場社員3人の苗字(上原、林、中島)の一文字目を組み合わせたものだ。メンバーは30代男性1人、40代女性2人で皆、生粋の群馬県人。男性社員は上毛かるたで卒論を書きあげたツワモノで、もう一人の女性は数年前まで子供と楽しんでいたらしい。筆者が最もブランクがあり、案の定、ダントツに弱かった。
「出るからには優勝だ」と意気込むも、練習では目の前の札すら取れない。「まさかこれほどダメとは」 愕然としつつも、とにかく足を引っ張らないようにと大会に臨んだ。
当日、開会式の和やかな雰囲気は試合が始まると一転。44枚の札を巡り熾烈な攻防が繰り広げられた。一枚を取り合い流血の惨事も。なかなかの白熱っぷりに、こちらもタジタジだ。結果は予選リーグ1勝2敗。決勝リーグ進出は叶わなかったが、良い思い出になった。
群馬のあるあるネタ満載のギャグ漫画「お前はまだグンマを知らない」(井田ヒロト原作)に「グンマの魂の結晶」と描かれているように、上毛かるたの威力を改めて思い知った1日だった。主催者によると来年も開催するらしい。また出場しよう。
(中島美江子)