スポーツと観光の融合~赤城山編(Vol.18)

「前橋・渋川シティマラソン」の参加者
「前橋・渋川シティマラソン」の参加者

「利根は坂東一の川」‐上毛かるたに詠まれる利根川は別名、坂東太郎とも言われ、群馬、埼玉、栃木、茨城、東京、千葉の1都5県にまたがり、流域面積は16840平方キロメートルに及ぶ日本最大の河川です。

前橋市は、その利根川を舞台に「スポーツ」と「観光」の融合を目指し、年間を通し様々な取り組みを行っています。利根川河川敷にある「岩神緑地公園サイクルオフロードコース」は無料開放されており、普段は家族連れや初心者の遊び場として、週末には関東圏内からのMTB愛好者等で賑わっています。

また、毎年4月に行われる「前橋・渋川シティマラソン」は、群馬県初のフルマラソンとして来年で3回目となります。フルマラソン、10キロ、5キロ、1.5キロファミリーなど、県内外から集まった約6000人のランナーが利根川周辺を疾走します。

フルマラソンは前橋公園をスタートし国体道路を北へ、吉岡温泉からはサイクリングロードをひた走り、渋川駅前でUターンし、前橋公園のゴールを目指します。途中、勾配3.7%の上毛大橋を駆け上がり、大渡橋、新坂東橋、中央大橋と利根川に架かる4つの大きな橋を渡りながら、赤城山、榛名山、谷川岳などの風光明媚な景色を望む、ダイナミックなコースが人気となっています。

広域連携として、利根川を中心に前橋市、渋川市、吉岡町が協力し、地域の名産品や観光地のPRなどを行い、広域観光圏としての魅力を全国に発信する機会となっています。

スポーツイベントは、地域のことを知ったり体験できる貴重な機会でもあります。前橋市では今後も、スポーツツーリズムという形で広域連携、地域振興策に力を入れていきたいと考えています。

 

前橋市文化スポーツ観光部スポーツ課
松島 伸安 さん
【略歴】68年太田生まれ。前工卒。88~12年まで競輪選手として全国を転戦(S級在籍22年)。14年より前橋市非常勤職員。前橋・渋川シティマラソン、まえばし赤城山ヒルクライム大会、群馬グリフィン設立などに携わる。

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