自然エネルギーについて考える市民団体が沼田で勉強会 15日
先月の小泉 元首相講演会に約1000人
農業と両立させた太陽光発電「ソーラーシェアリング」に取り組む市民団体「利根沼田市民エネルギー」は先月、小泉純一郎元首相を招き沼田市で講演会を行った。明日15日には、実践に向けての勉強会を同市内で開く。 (上原道子)
同団体は、みなかみ在住の映画監督・坂田雅子さん=写真左=が賛同者と昨年、立ち上げた。坂田監督はドイツの脱原発をテーマにドキュメンタリー映画を制作し全国で上映、自然エネルギーへの転換の重要性を発信し続けている。
今春から休耕田を利用した営農型発電を実践するにあたり、月一回ペースで勉強会を開く。先月25日、沼田での講演会では「脱原発」を提唱する小泉元首相が約1000人の来場者を前に登壇=写真右。「首相時代は専門家から原発を『安全、安い、クリーンなエネルギー』と聞き推進していたが、3・11のあと、それは『ウソ』だったと悟った。日本は2013年から太陽光エネルギーを使って原発なしでもやって来られたのに、なぜ、まだ稼働させようとしているのか」と、自然エネルギーへの転換を訴えた。
講演後の公開討論会では、自然エネルギーを使った発電の具体的実践を行う県内外の団体や企業が地域活性にもつながっている事例を紹介した。
15日の勉強会では、自然エネルギーの普及に取り組む昭和村の「ぐんま北毛電力」代表取締役・髙橋幸一郎さんと、利根町でソーラーシェアリングによる蕎麦栽培を行う小林好さんを招き、それぞれの取り組みについて聞く。
坂田監督は「今春、我々もソーラーシェアリングの第一歩を踏み出します。地元での先駆者である二人の話が『エネルギーの地産地消』について考えるきっかけになればうれしい。ざっくばらんな対話会ですので、気軽にご来場ください」と呼びかける。
沼田市中央公民館で15日午後1時半から。参加無料。同団体鈴木さん(090・8437・3164)。