桐生市内に今月2日、学生が運営するスープ専門店がオープンした。実はこの店、今年7月23日~9月30日までは、かき氷専門店として営業していた。
桐生には群馬大学理工学部があり、そこに通う学生はなんと3000人。2年生になると前橋の荒牧キャンパスからも移ってきて、毎年500人以上の学生が桐生と関わりを持ち始める。しかし残念な事に、1年生の入学した時点で、先輩や友達から半ば洗脳の様に、「桐生には何もないよ」「桐生に行くの、かわいそうだな」といわれ続け、桐生に移る事が「非常に残念な事」として捉えられている。
これを真面に受け止めた学生は、桐生には魅力的なところが何もないと信じ、大学、自宅アパート、スーパーの行き来のみの生活を送り始める。地域の人と交流を持つどころか、桐生で遊ぶことも無い。何もないと思い込んで、何かを探す努力をしないからである。
こんな状況を何とか変えたい。そんな思いから今年3月末に「地域と学生の架け橋に」をミッションとして掲げ、群大生11人と共愛学園前橋国際大生2人、あわせて13人で学生団体を発足させた。桐生にある魅力やワクワクを同世代に伝えていくため、そのきっかけを提供する空間づくりを行っている。
若者が地域の魅力に気付き、地域で新たなチャレンジのできる文化を作りたい。若者の活気が地域の未来を変えていくはず。そんな思いをもとに、私たちはここ桐生の地で活動を行っている。そして、他の地域のロールモデルとなるよう、これからもさらなるチャレンジを続けていく。