パパママからの反響予想以上

全国初 電話1本で「子育てSOS」サービス
高崎市で今年度スタート

子育て中のパパやママに朗報! 困ったとき、家事や育児をお手伝い。高崎市が今年4月、全国に先駆けてスタートした、電話1本でヘルパーが原則1時間以内に駆けつける「子育てSOSサービス」が予想を上回る反響を見せている。 (飯塚ゆり子)

同サービスは高崎市内に居住し、支援を提供する時間帯に在宅している妊娠中の人や就学前児童の保護者が対象。子育て家族の不安や負担の軽減を目的としているため、煩雑な手続きはなく、事前の登録も不要という。
電話をすると保健師が対応。優先順位を考慮し、基本的に1時間以内にヘルパーが訪問するというサービスで全国初の取り組みだ。

なお、予約も可能で、支援内容は食事の準備や後片付け、部屋の掃除や洗濯といった家事、沐浴やおむつ交換などの育児の手伝い。利用時間は午前8~午後8時で、利用料金は1時間250円(生活保護世帯は無料)と驚くほどリーズナブル。
開始前は、年間約1000件の利用を見込んでいたが、実際は4月1日から1カ月間で予想を上回る129件が寄せられたという。要請内容は掃除が最も多く、次いで調理や片付け、洗濯の順。利用者からは「転入して知人がおらず心細かったが、安心して頼めた」「サービスを受けながらヘルパーに悩みを聞いてもらったり、アドバイスをもらったりしてホッとした」という声も届き、同サービスが保護者の心の支援にもつながっていることがうかがえる。

同サービスが単なる家事・育児支援と異なるのは、最初に電話を受けるのが保健師である点。子育て中の心配ごとや悩みごとを聞きながら、行政の支援の必要性を見極め、こども家庭課や健康課につないだり、保健師の定期的な訪問に発展させたり、多方面からサポートする体制を敷ける。

富岡賢治市長も「子育ての困りごとにすぐ手を差し伸べられ、虐待防止にもつながる」と意義を語っている。

同市保育課(027・321・1246)。

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