5月12日から6月16日まで、ロサンゼルスにおける6度目の個展を開催しました。6度目と言っても、17年で6回ですので、非常にスローペースというか、マイペースですね。場所は、現代美術が現在もっとも熱い地域であるダウンタウン。建物面積だけでも500坪を誇る画廊「コーリーヘルフォード」 です。
個展開催と聞くと、日本ではデパートや銀座あたりの貸し画廊というイメージがありますが、 現代美術業界ではシステムが違います。ビジネスとして画廊を経営する人がいて、作家にオファーをかけ、時には「所属作家」という形で展覧会を開催させ、宣伝をし、作家の存在価値を高めていく。展覧会の間は常時スタッフが在廊し、販売をする。まるで芸能事務所みたいですね。
さて、初日のオープニングレセプションは沢山の人々で溢れ、御陰さまで大盛況でした。この夜だけは作家が在廊しているので、メディア関係のカメラマンも多く、また、昔からの作家仲間や美術評論家にもたくさん来て頂いて、まるで同窓会の様な気分でした。ハリウッドの有名人が何人か いたらしいのですが、テレビも持っていない、ましてや映画も一切観ない私にとって、誰が誰だか知る由もありません。 残念。
レセプションという響きが、とても敷居の高いイベントにしてしまいがちですが、基本的に誰でも無料で入場可能です。画廊内はDJによる音楽が大音量で鳴り響き、様々な服装をした老若男女が入り乱れ、バーカウンターには無料の酒を求める人々の長蛇の列ができています。ちょっとしたお祭り騒ぎですが、5人程のガードマンが拳銃を腰にぶら下げて睨みを利かせ、人々の安全を見守ります。このあたり、 いかにもアメリカって感じですね。
群馬にもアーツ前橋や県立近代美術館、ハラミュージアムアークといった現代アートを扱う美術館があります。是非、足を運んでみてはいかがでしょう。きっと新しい発見との出会いがあるのではないでしょうか?