地域おこし協力隊リレーコラム 地域の魅力を発信!
県内で活躍する「地域おこし協力隊」が日々、取り組んでいる活動や地域の魅力、おすすめのスポットなどを紹介します。不定期連載。
※地域おこし協力隊って何?
2009年、国の事業として創設された「地域おこし協力隊」は、都市部で暮らす人が人口減少や高齢化が進む過疎地域などへ移住し、地方公共団体の委嘱を受け最大3年間の任務中に様々な地域活性化事業に従事。その地域での起業や定着に向けて、必要な知識を学ぶ。県内では、23市町村で98人(2020年2月1日現在)が活躍中だ。農業や林業、製造業などに携わるほか、SNSでの情報発信や特産品開発、イベント企画運営、住民生活支援など、活動は多岐にわたる。なお、県内の隊員の活動情報はポータルサイト(https://chiikiokoshi-gunma.jp/)で発信中!
vol.4 川場村 地域おこし協力隊 篠原 愛実
1993年渋川市生まれ。非農家の家庭で育ちながら、農業高校へ通い、牛への興味を持つ。一度、牛と関わりのない仕事に就くいたが、あきらめきれず2019年10月、川場村地域おこし協力隊に。現在、川場村で酪農ヘルパーを目指し活動中
はじめまして。川場村で協力隊をしている篠原です。現在の私は、酪農ヘルパーとして、活動、勉強中です。酪農ヘルパーは365日休みがない酪農家に、休日や時間を作れるよう代わりに仕事を行います。酪農経営の一部を預かるため日々、責任感と緊張感を持って取り組んでいます。
酪農の主な仕事は、徐ふん、餌やり、仔牛の哺育、搾乳です。その他にも牛の体調を観察したり、牛舎内の温度管理に気を配ったり、少しづつ経験と技術を積みながら、安心して任せてもらえるように努力しなければならない課題がまだまだ山積みです。
仕事面だけではなく、牛を扱うことにも慣れなくてはいけません。つなぎ牛舎で搾乳をするとき、牛の足元近くまで接近した際、蹴られてしまう事があります。フリーストール牛舎(=牛が繋がれてなく、中で自由に歩ける牛舎)では、牛を搾乳をするところまで追う際、発情した牛が覆いかぶさってくることがあります。普段はおとなしい牛ですが、油断すると大きな事故につながるので、牛によって様々なことに注意しながら作業しなければいけません。
畜産の仕事をしていると、「辛くない?」とよく聞かれます。家畜はペットとは違い経済動物なので、能力が下がった牛(受胎率の低下や乳質の低下など)や、肥育素牛は出荷されるため、牛たちがいなくなると寂しくなることがあります。辛くないと言ったら嘘になりますが、でも、だからこそ、精いっぱい牛のために仕事を尽くし、牛乳や精肉、その他畜産物を感謝しながらおいしく食べたいと思っています。
川場村のおすすめ
①温泉でリフレッシュ
仕事終わりに時々、お世話になる「楽楽の湯」は、木の香りを感じながらゆったり浸かれる温泉です。この他にも、村内には温泉施設が点在しています。日頃の疲れを癒しに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
②地元の牛乳を使った商品
川場といえばコレ!
道の駅「川場田園プラザ」内にあるファーマーズマーケットでは、地元の生産牛乳を使用した「のむヨーグルト」「フレッシュチーズ」、川田牧場ジェラート工房の「かわばジェラート」が販売されています。これからの暑い夏にはピッタリです! ぜひ、お立ち寄りの際はご賞味くださいね。