「群馬県住みます芸人(※)」として活躍する、みどり市出身コンビ「アンカンミンカン」の川島大輔さんと富所哲平さん、富岡市出身の岩瀬ガッツさんの3人が、それぞれの立場から群馬に根差した独自活動を通して感じたことを、ユーモアたっぷりにつづります。月1回連載予定。
※2011年4月からスタートした「あなたの街に“住みます”プロジェクト」で、吉本興業の所属芸人が47都道府県に実際に住み地域を盛り上げいく活動。
今年から群馬県住みます芸人になった岩瀬ガッツです。こう自己紹介すると「住みます芸人って1組じゃないの?」「アンカンミンカンはどうしたの?」とよく質問されるのですが、住みます芸人が2組以上いる県は結構ありますし、アンカンミンカンもちゃんと生存しています。県内2組目の住みます芸人ということで、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
さて、5月の中頃新宿歌舞伎町にある吉本興業本社で記者会見があり、あるプロジェクトが発表されました。
その名も、全国住みます芸人によるソーシャルビジネス「ユヌス・よしもとソーシャルアクション」。地域貢献や地域問題を解決すべく全国の住みます芸人が事業を行なっていくという一大プロジェクトです。
全国で様々なプロジェクトがある中、我々群馬県は「利根沼田の座敷箒の職人さんが今1人しかいないので、職人さんに箒の作り方を学んで伝統を守ろう」という活動をやっていくことに決定。箒職人の関直太さんが何と91歳ということもあり、善はガチで急げです。すぐさま箒作りを教えていただこうと関さんのお宅に伺いました。
お話を聞くと箒作りというのは元々農家の方の副業で、春に箒の原料である箒草の種を蒔き、秋に収穫し、冬に箒製作に入るそうです。訪問したのは4月。「どうやら今すぐ作れるわけじゃないみたいだぞ?じゃあ始動は冬か?」なんて思っていたらマネージャーから「じゃあまずは種蒔きから一緒にやっていきましょう」という見えない角度からの一言が放たれ、僕の住みます芸人の活動の一歩目は畑に種を蒔くという農業になりました。
ぶっちゃけ、箒の作り方だけ学ぶという甘い考えでいましたが、その時点でこのプロジェクトの全体像が全く見えてなかったということです。こうなったらマジで全てを吸収して立派な箒を作ってやる! 畑に種を植え、収穫をして、そこから箒を作る。今、僕は住みます芸人改め箒職人に向けての一歩を踏み出しました。
令和元年、群馬県住みます芸人元年、そして箒職人元年です。箒職人に!!おれはなる!!!