営農型太陽光発電で 原発ゼロへ

25日に 小泉元首相招き講演会

みなかみ町在住の映画監督・坂田雅子さんら市民団体を発足

利根沼田市民エネルギーのメンバー(2列目右から2人目が坂田さん

脱原発と自然エネルギーの普及を実践しようと、みなかみ在住の映画監督・坂田雅子さんが市民団体「利根沼田市民エネルギー」を立ち上げ、今春から太陽光発電パネルの下で作物を育てる「営農型発電」を開始する。

坂田さんは、東日本大震災による福島第一原発の事故をきっかけに「脱原発」路線を歩むドイツを取材したドキュメンタリー映画「モルゲン、明日」を一昨年に制作。「市民による地産地消のエネルギー転換は、日本でもできる」という思いを伝えてきた。

同団体のメンバーは北毛在住の市民ら8人。昨春、みなかみで上映した同映画に共感し集まった。今春からは休耕田を利用し、太陽光発電による売電と農業とを両立するソーラーシェアリングを本格始動。作物にも天然光が当たるよう間隔をあけてパネルを設置し、まずはミョウガやブルーベリーなどを栽培するという。

同団体の活動を広く知ってもらうと、25日には「原発ゼロ」を提唱する小泉純一郎元首相を迎え講演会を開く。当日は「日本の歩むべき道」と題し小泉元首相が講演。その後、坂田さんが自然エネルギー普及活動に取り組む企業や団体の担当者2人と討論会を行う。坂田さんは、「エネルギー転換について一人ひとりが考え、やがては世界規模でエネルギー転換できるよう広く呼び掛けていきたい」と意気込む。利根沼田文化会館で25日午後2時開演。一般1000円、高校生以下500円。同団体の鈴木さん(090・8437・3164)。

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