2019年12月11日、米国のインターネット関連サービス会社「グーグル」は、国内の検索が2018年に比べて急上昇したワードのランキングを発表しました。都道府県名と一緒に検索されたワードのランキングで、群馬県の1位は甚大な被害をもたらした「台風」、そして2位は何と「四万温泉」でした。
なぜ、四万温泉が急上昇2位? 2019年の主だった要因を考えてみました。
まずは、四万温泉がメインロケ地となった映画「まく子」全国ロードショー(2019年3月15日公開)です。当時、国民的人気グループ「SMAP」解散後、2作目の映画出演だった草彅剛さんが配役されたことにより話題となり、公開後もロケ地巡りにF2層(35~49歳女性)が多く四万温泉を訪れました。
次にTV放送。昨年3月25日、テレビ朝日「帰れマンデー見っけ隊!!」で四万温泉が紹介され、視聴率も良く、再放送も含めて3度も放映されました。さらに、女子旅特集で「王様のブランチ」で紹介されるなど、放送後はSNSでも四万温泉の投稿が急増しました。
その他にも国民投票型イベント「温泉総選挙2018」にて女子旅部門1位獲得、現代アートの祭典、中之条ビエンナーレの開催も要因として挙げられます。
今年4月には、JR東日本が提供する会員制サービス「大人の休日倶楽部」のCMに吉永小百合さんが登場。神秘的な青い湖面が「四万ブルー」として近年、脚光を浴びている中之条の奥四万湖で、吉永さんがカヌーを漕ぐシーンが放映され脚光を浴びました。
四万がロケ地となり、これからという時に新型コロナウイルス感染症拡大防止の為、緊急事態宣言が発令され、その後、群馬県から旅館、ホテルなどにゴールデンウイークにおける休業協力要請が発出され、四万温泉は全館休館となりました。
「四万温泉にお越しください」と安心して言えるよう、早期の終息を願うばかりです。