富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産に登録されてから1年。伊勢崎市境島村には構成資産の一つ、田島弥平旧宅があり昨年度は4万人超の観光客が訪れました。
市では世界遺産登録を踏まえたまちづくりを推進するため、3年前から地元で「境島村まちづくり推進会議」を開いてきました。「田島弥平旧宅近くにおもてなしの場を確保して欲しい」という地元の要望を受け昨年末、「境島村おもてなし広場」を開設。管理運営を地元団体に委託しています。
広場では桑茶が無料で振る舞われ、観光客のにぎわいの声であふれています。旅の思い出をたくさん持って帰ってもらおうと、手作りの土産品や農産物の販売も行っています。さらに先月21日には、地元団体が主体となり世界遺産登録1周年記念フェスタも開催。養蚕農家公開や土産販売、お茶会など来場者が楽しめるよう、たくさんの工夫がありました。
広場開設から半年。配布物や販売物も充実してきました。こうした一休みできる広場は、地元の人にも好評です。「『素晴らしい地域ですね』と言われ誇らしい」「顔見知りの人と話ができて楽しい」など観光客、地元の人同士の新たな交流が生まれています。
地元団体の島村蚕のふるさと会事務局長からは、「メンバーも65人に増えた。最高のおもてなしが出来るよう、一致団結して頑張りたい」と心強い言葉をもらいました。
地元の要望から誕生した「境島村のおもてなし広場」では、「手づくり感」、「温かい笑顔」、「地域の絆」を感じることができます。
市では、今後も地元の皆さんと連携協力を図りながら、世界遺産を盛り上げ多くの観光客をお迎えしていきたいと考えています。