今春、富岡市に古民家を活用した、養蚕文化を体験できる施設がオープンしました。富岡市地域おこし協力隊の活動拠点として、隊員である私と家族が暮らしながら養蚕振興とさまざまな形での空き家活用について挑戦しています。
築140年という長い歴史を持つこの家は、地域の方から長く愛されてきた場所なので、これからも親しんでもらえるように、地名に由来する「大丸屋」という屋号をつけました。
現在、今年3回目の初秋蚕期で、約7500頭ほどのお蚕さんを飼育しています。蚕の適温は人間とほとんど同じなので、30度をこえるような暑い日が続くと蚕の成長にも影響がでてきてしまいます。
昔から「蚕は稽古」と言われているそうです。その時々の天候や環境に対応しながら、お蚕さんの気持ちになって接してあげることが大切なのだと感じています。
この大丸屋には今、代表して私と家族が暮らしていますが、地域に開かれた家でありたいと考えています。さまざまな人が、それぞれの未来に向けた挑戦ができる、そんな場所がこの大丸屋なのです。ここを使って何かチャレンジしたい方がいらっしゃれば、お気軽にお問い合わせくださいね。
初秋蚕の出荷が終わると、9月中旬から晩秋蚕、初冬蚕の飼育が10月末まで続きます。桑園にでかけている事も多いので、見学を希望される方は事前にご連絡ください。協力隊仲間の濵田綾乃隊員が織ってくれたシルク製ののれんが掛かっている時は中で作業しているので、飛び込みでの見学も可能です。
本物のお蚕さんと触れ合いたい方や養蚕文化に興味のある方はぜひお越しください。お待ちしています。