経営には「人・モノ・金・情報」の4支援が必須で、市では様々な商工業支援を行っている。2月からは国の創業支援事業計画の認定を受け、「女性の創業支援」に力を入れている。事業の特徴は、フリーランス女性で作る市民団体「フリーランス女子会」と太田市産業支援センターとの連携強化。同センターの固いイメージを、女性の「柔和さ」で一新するのが狙いだ。
同女子会は、「同じ悩みを相談しあえる仲間作りと、情報交換の場を作りたい」と13年5月に発足。昨年から単独で交流イベントを開いていたが今年6月、市と子育てNPOと共に、初の「グランツ・ガーデン」を企画した。
会場の太田市産業支援センターは、普段とは違う華やかな雰囲気に包まれ活気に満ちていた。ネイルケアやヒーリングサロンなど、35社が様々なブースを出店。アロマの香り漂う中、参加者同士が交流を深めた。講演会では、女性起業家が原体験をユーモアを交えながら発表。参加者に、「起業」のきっかけや楽しさを伝えた。
単独開催ではなく3者が協働することで、知識やノウハウ、ネットワークは格段に向上。市としても今後、他団体との連携を強化していく意義を強く感じた。
女性の起業はネイルなど美容に絡んだスモールビジネスが多い。が、ゆえに女性を輝かせ小さな満足や小さなhappyを生み出すのも事実。一人一人の小さなhappyの連鎖が街を元気にし、「SUN業」に新たな光を与えてくれると信じている。
企業城下町として発展し続ける市は今後、太田発の女性創業家を生み出す「起業城下町」へと進化させていきたい。