富岡製糸場を舞台とした映画「紅い襷~富岡製糸場物語~」が10月7日から、全国に先駆けて高崎市のイオンシネマ高崎や前橋市のユナイテッド・シネマ前橋で先行公開されます。
富岡製糸場は、2014年6月に世界遺産登録され、同年12月には富岡製糸場内の繰糸所、東置繭所、西置繭所が国宝に指定されました。1872年(明治5)に明治政府が建設したものが、現在までほぼ変わらぬ姿で残されている大変貴重な建物です。
富岡市では、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録3周年を記念して、富岡製糸場の普遍的な価値を後世に残すため映画を企画制作しました。全ての世代の方々、また、国内だけでなく海外の方にも富岡製糸場の素晴らしい価値を発信し、さらに理解を深めて頂きたいと考えております。
この映画は、明治維新後の日本の大転換期に産声をあげた日本初の官営器械製糸工場・富岡製糸場のあらましと共に、日本の近代化の幕開けを担った工女たちの姿を長野・松代の工女の横田(和田)英の富岡日記をもとに、絹を通じて新たなる産業の扉を拓く若い女性たちの活躍する姿が描かれています。器械製糸技術を学んだ工女のドラマと歴史ドキュメンタリーを織り交ぜた作品で、昨秋から県内やフランスで撮影を行いました。市民の皆さんもエキストラとして出演しており、まさに富岡オリジナルの映画となっています。
群馬県にお住まいの方は、日本に21件しかない世界遺産のうちの1件を有する県民となりました。富岡製糸場のことを改めて知っていただくために、この映画を鑑賞していただくことは良い機会ではないでしょうか。ぜひ劇場に足を運んでいただき、ご鑑賞ください。