新型コロナウイルスの流行を受け、県内の小中学校の多くは春休みまで臨時休校を実施しています。親子やきょうだい同士が室内で楽しく過ごすための工夫や、キッチンペーパーを使ったマスクの作り方について群馬医療福祉大の吉澤幸助教に教えてもらいました。
群馬医療福祉大社会福祉学部こども専攻
吉澤 幸 助教
「外に出かけたくても出かけられない…これは子どもだけでなく、親にとってもストレスですよね。ついつい『うるさい』『静かに!』なんて怒ってしまいがち。でもよく考えてみると、大人が怒る時って子どもの行動が大人の都合に合わない時なんです。そんな時は、一旦立ち止まって『今のは大人の都合かな』って考えてみることが大事だと思います。
また、おとなしくしていて欲しい時、ビデオやテレビ、スマホ、ゲームばかりをさせておくのは、楽だけど一方で罪悪感を持ってしまう親もいます。
この休校を『親子でスキンシップできるいい機会』ととらえ、身近にあるもので工夫して遊んでみてはいかがでしょうか。紙皿、紙コップ、牛乳パック、折り紙など家にあるもので構いません。今回は、新聞紙で簡単に作れて、幼児だけでなく意外と小中学生や大人でも夢中になれるゲーム性の高い室内遊びを2つ紹介します」
【プロフィール】
よしざわ・さち
1974年吾妻郡生まれ。国際学院埼玉短期大学幼児教育科卒業後、明星大学で小学校教諭免許取得。幼稚園や小学校の現場経験を活かし、2015年より現職。主に「保育者論」「乳児保育」などの授業を担当
輪投げ
材料:新聞紙3枚
① 新聞紙(2つ折り)1枚を半分に折り畳み、長方形の土台を作る。
② 別の新聞紙の長いほうを縦に置き、真ん中で半分に、その向きのままあと3回折り畳んで、幅4㎝ほどの細長い帯をつくる。
③ ②でつくった帯の中央を折り曲げV字にする。
④ ③のとがったところを上にして両端を少し折り曲げ、土台にセロハンテープで固定する。これが輪投げの的棒になる=写真左。
⑤ 残りの新聞紙を4つに切る。それぞれを②と同様に折って帯を4本作る。各帯をひとつずつ輪状にし、テープでとめてできあがり。
ながーく、ながーく
材料:新聞紙1枚
①2人で向かい合う。
②新聞紙を真ん中で2分割し、1枚ずつ持つ。
③「よーいドン!」で各自、紙の端から縦に細くフリーハンドで裂いていく。
④切り離さないように気を付けて反対端の近くまで行ったら、逆方向から折り返すように裂いていく=写真。
⑤これをジグザグと繰り返していき、制限時間内(例えば1分間)にどれだけ長くつながった新聞紙の帯が作れるかを競う。
手作りマスク
はさみ、ホチキス(なければどれも百均で手に入る)
② ひっくり返して、じゃばら状に段差をつけながら3、4回折り返す。
③ またひっくり返し、じゃばらになっている左右を3㎝くらい内側に折り返してマスキングテープで固定する=写真右。
④ ホチキスでゴムをつけ、外側の上下にマスキングテープで飾りをつけて出来上がり=写真左㊦。顔に当たる面にホチキスの針の先端が来ないように気を付ける。
⑤ じゃばらの部分を広げながら顔に着ける。