第102回全国高校野球選手権が中止されたことを受け、県高校野球連盟が独自大会を開きます。7月18日に開幕、8月10日に決勝の予定です。いまのところ、ほとんどの都道府県で各高野連が主催する独自大会がありそうです。21日には全国に先駆けて、福岡の大会が始まりました。
野球だけではありません。中止されたインターハイも、独自の大会が開催されます。19日時点で、県高校総体で予定していた34競技のうち、バスケットボールや陸上など10競技の開催が決定したそうです。できれば文化系も含め、少しでも多く、「集大成の場」を。そう願います。
自分の高校時代を思い出してみると、驚きます。ほぼ所属していた剣道部のことしか覚えていません。朝と放課後はもちろん、試合が近くなると、昼休みも練習して(させられて)いました。高校時代の友人と酒を飲むと、みんなよく覚えています。30年以上も前のことなのに。少しずつ記憶が違っていてケンカになりそうなものですが、不思議と一致するのです。
運動部も文化部も、まだ代わりの大会が決まらないみなさんは、落ち着かないと思います。私だったらグレてしまいそうです。でも、もし、「集大成の場」というのがなくなったとしても、仲間とすごした日々まで消えません。これから、いつも自分を支えてくれる大切な時間になるはずです。
(朝日新聞社前橋総局長 熊谷 潤)