戦後間もなく立ち上がった桐生麺類商組合には現在、市内のうどん店36店が加盟しています。組合として力を入れている活動は主に2つ。一つ目は子どもを対象とした「手打ちうどん教室」の開催。15年程前から、広沢小や東小、新里中央小、広沢公民館などで、子どもたちに教えています。自分で打ったうどんを食べることで一から料理を作る大変さ、食事を作ってくれる人への感謝の気持ちを感じて欲しいという思い、そして将来、うどん店を開きたいという子が一人でも増えてくれたらという希望を抱いているからです。
二つ目は、「ひもかわの街・桐生」をPRするイベント開催です。最近、桐生名物「ひもかわ」がメディアで頻繁に取り上げられるようになり、市内外からのお客様も増えてきました。9月のお彼岸から3月のお彼岸までの期間限定販売だった冬の風物詩「ひもかわ」は、今では1年を通して食べられるようになりました。幅が広いのが特徴で、独特の食感とこしがあり、古くからソウルフードとして桐生市民に愛されています。
2015年、組合長に就任した私は、組合員と一緒に「世界一の幅広ひもかわ」でギネスへの挑戦を試みました。ところが、「どっちが縦でどっちが横か分からない」ということで申請が却下されてしまったのです。以来、「ひもかわ」をもっと知ってもらおうと、我々は全国各地のイベントに出店し桐生名物を精力的にPRしてきました。そこで思い知らされたのが、桐生では通じる「ひもかわ」は、市内外では「ひもかわうどん」として認識されているという現実です。「ひもかわと、うどんは違うんだよなあ」と思いながらも、その2つは別物ということを市外、県外、世界中の人に地道に発信していく努力を続けていきたいと思っています。
現在、桐生麺類商組合員は30代~40代前半が中心。フットワーク軽く、桐生を盛り上げるために日々頑張っています。桐生名物「ひもかわ」を是非、味わいに織都にお越し下さい。お待ちしております。