ベルリンの象徴ナイトクラブを鮮烈な色彩で表現 前橋・画廊翠巒
前橋の画廊翠巒で、渋川の画家、永井里枝さんの個展を開催中だ。
2019年11月から1年間、ドイツのベルリンで滞在制作を行った永井さんの帰国報告展となる。今月14日まで。
永井さんはポーラ美術振興財団の若手芸術家の在外研修助成を受け、世界中の若手アーティストが憧れるというアーティスト・イン・レジデンス(芸術家滞在制作事業)の聖地「クンストラーハウス・ベタニエン」で滞在制作を行った。ドイツ滞在の成果を発表する今展では、クラブカルチャーの中心地ベルリンのナイトクラブを題材にした作品や帰国後に描いた新作など約20点を展示。同画廊の梅津宏規社長は「日本画科出身ですが、これまでの日本画の概念に捉われることなく自ら作った絵の具を用いて制作に励んでいます。ベルリンの象徴でありながら、コロナ禍で閉店になっているナイトクラブを取材した作品は鮮烈な色彩と情動に満ち、場所の持つ力やそこに生きる人々の価値観などを感じさせてくれるでしょう」と話す。入場無料。同ギャラリー(027-223-6311)。