3月に高崎で開催予定だった人気バンド・スピッツのコンサートが、コロナ禍で1年後に延期となった。楽しみにしていた2年半ぶりのライブだったので、中止にならなかったのは救いだ。
6月には、緊急事態宣言下にメンバー同士、顔を合わせることなくリモートで制作したという新曲「猫ちぐら」が発表された。
猫ちぐらとは、新潟下越地方にある関川村の伝統民芸品で、わらで編んだ、かまくら型の猫用ハウスの名だとか。我々の巣ごもり生活を暗示しているようなタイトルだが、前向きになれる歌詞と曲調に彼ららしさがにじむ。
狭くて暖かい場所を好む我が家の2匹にも猫ちぐらを買ってあげたい。調べてみると通販もあるが、「ただいま3カ月待ち」。関川村のふるさと納税返礼品にもなっているが、「寄付額12万円~」…いくら猫たちが可愛くてもさすがに厳しい金額だ。
そこで格安で自作する方法の紹介動画をネットで発見。早速、百円ショップで材料をそろえてみたものの、不器用さと面倒くささで1日坊主に。
朝晩の冷え込みで猫も人肌が恋しいのか、近頃添い寝してくるようになった。この子らの冬の快適な寝床、果たして完成するのか、否か。
(上原道子)