県立安中総合学園高等学校和太鼓部(飛翔)「 第2回定期演奏会 」

令和元年11月17日、高崎市文化会館で開催された「群馬県郷土芸能専門部大会」で最優秀賞を受賞した時の記念写真

地域のみなさまと感動を共有する喜び

「定期演奏会をしたい」 一昨年の全国大会に初出場した時、和太鼓部「飛翔」の部員からこんな要望が出ました。ポスターやパンフレットを作成する資金はなく、人が集まるのかも不安な中、メンバーの情熱に動かされて昨年2月10日、第1回定期演奏会を開催しました。入場者は驚くほど多く、地元の人たちから温かい言葉を多くいただき、部員たち全員で定演の成功を喜びました。

和太鼓部は、学校開校時に活動を始め現在14年目。「人を思いやる気持ちを持ち 社会に貢献できる人間形成』をモットーにしています。見てくださる人々の支えが部員の「こころ」を成長させ、地域の方との結びつきを強くしました。2012年(平成24)には、JR安中駅長さんが無名の和太鼓部に声を掛けてくださいました。その年から7年間、信越線横川駅や高崎駅でSL・D51とC61の「おもてなし演奏」を担当させて頂いています。

次第に地元の人が色々な行事に和太鼓部を招いてくれるようになり、おかげさまで部員は腕をあげ昨年6月には「全国七人制和太鼓選手権大会女子の部」で準優勝、10月には「日本太鼓ジュニアコンクール群馬県大会」で優勝、11月には「群馬県郷土芸能専門部大会」で優勝。11月23日には、群馬県知事より「群馬県青少年顕彰」を授与されるまでに成長しました。現在は、安中市オリジナルの法被を着て「安中藩」代表として多くのイベントで安中市をアピールしています。

今月19日の第2回定演では、全国大会で披露する代表曲「飛翔」や全国大会準優勝曲「打合い」のほか、来場者と部員が楽しめる曲など幅広い演目を用意しています。和太鼓部「飛翔」の持ち味は「スピード」と力強い「打ち抜き」、そして「豊かな表現力」です。読者の皆様におかれましては、第2回定演にぜひ足をはんでいただき、「飛翔」の演奏を楽しんでいただければ幸いです。

 

安中総合学園高校和太鼓部顧問
中村 浩修 さん

【プロフィール】
1960年神奈川生まれ。関西外国語大学英米語学科卒業。89年に県立安中高校英語教諭として教員生活をスタート。高崎東高校、富岡東高校などを経て2012年に安中総合学園高校に着任。地元の和太鼓集団に所属していたことから、和太鼓部顧問に就任。東京の青梅総合高校・明星学園高校、埼玉の武蔵生越高校との交流を通して部員の創造性を育成し自主的な運営の推進を図っている

■安中市文化センター(安中市安中3・9・63)■027・381・0586■1月19日午後4時開演■入場無料

掲載内容のコピーはできません。