私達が図書館をつくる理由(Vol.193)

手前にある小屋がTiny library。絵本や本の所蔵と販売を行なっている。こどもワークショップも開催予定。

現在、ソウワ・ディライトの目の前にある公共空間coco no moriの中のTiny libraryという小さな図書館を運営しています。こちらの図書館では「興味の扉を開く」「世界がもっと好きになる」というコンセプトのもと、自然や生き物を軸とした本や絵本を所蔵しています。

私達は電気工事会社なのですが、数年前から子ども達に向けた寺子屋教室や、光を用いたイベント、電気教室などを行っています。子ども達と関わる中で、学校や塾、先生でもない私達が出来る教育とは何か、考えてきました。

私達に出来る事、それは、子ども達の興味となるような「種」を蒔いておくことだと考えています。この「種」に最適なツールとなるのが、本や絵本の存在であると私は思うのです。私にとって本は、魔法を手に入れたのと同じくらいワクワクするものであり、宝石のような存在です。一人一人、手に取る本が違うのは、それぞれの興味がそこにあるからで、そこにはその人だけの世界が存在しています。

一冊の本との出会いが心を惹きつけ、もっと「知りたい」という気持ちに繋がったら。自然と次の行動へと繋がっていくはずです。本との出会いが自身の好きなこと、未来へと繋がるかもしれない。これこそが、まさに内から沸き起こる「学びたい」気持ちであり、自発的な学びの連鎖を生んでいくと信じています。Tiny libraryに国外の絵本を所蔵しているのも、様々な文化や人々の感性に触れることで、自分の心の中に眠る興味の扉を開き、多くの可能性を育んでほしいと願っているからです。この図書館を通して様々な世界と繋がり、毎日がもっと好きになる、そんな体験を届けていきたいと思います。

 

ソウワ・ディライト広報室室長
柴田 美里さん

【略歴】共愛学園前橋国際大学を卒業後、企業に就職後、教師を経て、現在はソウワ・ディライトに勤めながら、Tiny libraryの運営を担当。海外の感性、教育メソッドが散りばめられた本や絵本の選書・イベントの企画を行う。またライフワークとして、教育NPO団体に所属し、児童英語教育の活動を行う。
Instagram▶tiny__library

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