縄文草創期土器や子持勾玉など約200点展示 「八幡台地の遺跡」

高崎で9月まで 今月いっぱい入館無料

古墳時代後期に造られ、東国最大級の石室を持つ「観音塚古墳」(国史跡)が、どのような歴史的環境のもとに造られたのかを紹介するミニ企画展「八幡台地の遺跡」が高崎市観音塚考古資料館で開催されている。9月29日まで。なお、今月30日までは群馬プレデスティネーションキャンペーン企画のため入館無料だ。

同古墳のある高崎市八幡町一帯、通称「八幡台地」は、北は烏川、南は碓氷川に挟まれた台地上にあり、今から1万2千年前の縄文時代草創期には人々が生活をしていたとみられている。

今展では、同地域に点在する剣崎長瀞西遺跡や八幡中原遺跡、若田原遺跡、八幡遺跡など、縄文草創期から古墳時代にかけての遺跡から出土した土師器や須恵器、弥生土器のほか、馬具や装身具、渡来人が製作に関わったとされる韓国風の土器など約200点を展示。当時の人々の生活をたどり、観音塚古墳が築かれた歴史的背景を探る。

同館の三浦茂三郎学芸員は「ふだんあまり展示しない縄文草創期の土器をはじめ、勾玉の周囲に小さな勾玉状の突起物をつけた『子持勾玉』など古墳時代の貴重な資料も多数展示している。八幡台地の歴史を肌で感じてほしい」と来館を呼びかける。

月曜休館。今月30日まで入場無料。7月1日から入館料一般100円、高・大学生80円、65歳以上と中学生以下は無料。同館(027・343・2256)へ。

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