織都・桐生に新観光拠点「シルクル桐生」誕生!

公民 連携し地域活性
地元ゆかり企業とのコラボ飲食店も

シルクル桐生の外観(左手)

織都・桐生の観光をより楽しんでもらおうと同市は16日、桐生市観光情報センター「シルクル桐生」を群馬銀行桐生支店敷地内(同市本町五丁目)にオープンした。市の職員による観光案内業務のほか、併設されたレストランで飲食物の提供も行われる。広い駐車場を活用したオープンスペースはイベント開催も可能で、新たな交流スポットとして期待される。

飲食ブースの「銀だこ マキコレワイン酒場」
マキコレワイン酒場で提供するオリジナルたこ焼きメニュー

「シルクル桐生」は地域活性を目指し、桐生市と群銀など公民が連携し誕生させた観光街づくり拠点。施設の愛称「シルクル桐生」は、桐生を「知る」、桐生に「来る」と名産の絹織物(シルク)とを掛け合わせた造語で、市民からの公募により決まった。建物は同支店とひさしでつながった別棟の平屋で、延べ床面積は約80平方㍍。内部は観光と飲食の2ブースに分かれている。日中は年間を通して市の観光交流課職員が常駐し、観光案内所の機能を果たす(年末年始は休み)。

一方、平日夜と土日の午後は飲食ブースで食事の提供を行う。業務は、たこ焼きチェーン「築地銀だこ」を運営する同市創業企業の「ホットランド」(東京都中央区、代表取締役佐瀬守男)に委託。レストラン「銀だこマキコレ ワイン酒場」の屋号で、市内のワイン販売「かない屋」のワインセレクター金井麻紀子さんがセレクトしたワインを始め、市産食材を使用した創作料理やオリジナルたこ焼きなどを提供する。同市の地域おこし協力隊の金子晃子さん(49)と青山郁弥さん(34)の2人がレストランスタッフとして働きながら桐生の魅力を発信していく。

なお、ホットランドへの業務委託は期間限定で、その後も地元ゆかり企業とコラボしながら定期的に業態を変えていく予定だという。

さらに、市内観光の起点となるよう低速電動コミュニティバス「MAYU(まゆ)」の停留所も設置した。

同市観光交流課課長補佐の深澤明男さんは、「ここをハブにして、商店街や歴史的な町並み散策、着物着付け体験など周遊観光を楽しんでもらいたい。『シルクル桐生ができて桐生が変わったね』と評価いただけるよう全力で取り組んでいきたいですね」と意気込む。

同センターは、群銀桐生支店の敷地の一部を借りて市が運営。駐車場を兼ねた開放的なスペースには群大が開発した、暑い日にミストが出るベンチが設置され、土日にはイベント会場としても使用できるという。

観光業務は午前9~午後6時。レストランは月曜定休、火~金曜午後4~9時営業。土日は正午から(土曜は午後9時、日曜は同7時まで営業)。同課(0277・32・4555)へ。

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