ノーベル平和賞のケニア人女性が用いた「Mottainai(もったいない)」のように、「Kawaii(かわいい)」は今や世界共通語。21世紀に入って、世界に最も広まった日本語ともいわれています。
2年前の2017年8月、「ぐんまの可愛いはここから始まる」をテーマに、文化やクラフト作品を集めた「GunmakawaiiCulture」を初めて開催しました。きっかけは3年前。サンリオピューロランドで開かれた記念イベント「ProkawaiiFestibal」にセラピストとして参加し、同じく審査に通って出展者した方々の「かわいい」を作り上げるレベルの高さに衝撃を受けたからです。とはいえ、「群馬にも負けない人材と力はある」「発信力とプロデュース力が東京に比べて弱いだけ」という思いから、志を同じくする仲間と共にプロジェクトを始動させました。濃淡ピンクの風船で会場の床を埋め尽くそうという夢を抱き、無心で開催準備をしたのを思い出します。
群馬の「かわいい文化を国内外に発信する」をコンセプトに動き出した時、「申請に挑戦してみては?」と群馬県から声をかけて頂き、内閣府が推進する「beyond2020認証プログラム」に承認されました。日本文化の魅力を発信する文化事業として認められたことが、大きな一歩になり今に至ります。
2周年となる今年は、4月の前橋プラザ元気21でのイベント「GKCぐんまかわいいかるちゃー」を始め、8月の東京都調布PARCOでの期間限定ショップやマリエール高崎でのコラボマルシェなど、かわいいプロジェクトを県内外で計6回展開します。日本文化である「かわいい」は、どこからどこまでがそのカテゴリーなのかは未知数で多種多様。その分、可能性は無限にあると感じています。パリ五輪や大阪万博も視野に入れ、今後、GKPは一般参加型プロジェクトやECサイトなど、新しいスタイルの発表を目指しています。
現在、私の仕事はカメラ会社、セラピスト、そしてGKP代表の3本柱。異業種のため、多方面から「かわいい文化」を覗くことが出来るのもプラスで、各分野の文化とリンクさせるプロデュース力をつけることも今後の課題の一つです。ゴールはまだ先。「ぐんま=かわいい」の風が吹くまでプロジェクトメンバーの野望は続きます。