鶴生田川及び城沼は、本市の東西を横断する河川であり、これから春に向け、さくらまつり、こいのぼりの里まつり、つつじまつりが開催されるなど、本市にとって多くの人が訪れる観光スポットです。
しかし、この鶴生田川及び城沼は、数十年前には沼で人が泳げるくらいきれいな水であったのに対し、近年は水質が県内ワースト上位であり、悪臭やアオコが発生するなど、行政としても懸案事項となっています。
水質悪化の主な原因は生活排水です。宅地開発等で生活排水の河川への流入が増加し、河川の水質は著しく悪化してしまいました。
ここ数年では、公共下水道や合併処理浄化槽等の普及により、特にひどかった一時期に比べれば、水質は回復しておりますが、それでもまだまだ課題が残っています。
一方、主婦の手によって市民に水質改善を呼びかけようと発足した「城沼を考える市民会議」により、毎年11月に「城沼サミット」が開催されます。最近では中学生に参加を呼び掛け、幅広い年齢層の市民、団体、事業者らが参加し、各家庭において実践できる工夫について意見を出し合うなど、さらなる水質浄化を目指した活動を実践しています。
私は、市民、団体、行政のそれぞれが「自分たちに出来ることは何か?」を考えることが水質浄化のための第一歩だと考えています。実際に城沼サミットに参加した中学生も「城沼サミットに参加し、水質のために自分に何ができるかを学んだ。自宅でも実践していきたい」と述べていました。
館林市の環境について共に考え、自然豊かな館林市を次世代を担う子供たちに伝えていきましょう。