朝礼が終わると同時に、皆が事務所から一斉に持ち場へと向かっていく。事務所前の自動券売機の稼働準備をしていると、各遊器具の点検が始まる。ミニレールの発車の合図や懐かしい童謡が流れる中、自販機に乗り物券をセットする音を聞くと、「今日も1日がはじまるな」と感じる。
開園時間を迎える頃、待ちかまえていたようにバスが到着。誘導に始まり、受け付けや乗物券の引き渡し、遊具の説明など職員は大忙しだ。
秋の行楽期を迎えた園内は連日、朝から子どもたちの笑顔であふれ、ウキウキした気持ちがこちらにも伝わってくる。何に乗りたいか大声で話してくれるので、人気の乗物も丸わかりだ。
歓声が響き渡る中、忘れ物や落とし物の放送をしていると、あっという間に出発時間に。バスのエンジン音が重く響きだすと、園内に散らばっていた子どもたちが集合し、事務所前は朝と同じそわそわとしたにぎわいをみせる。「楽しかったかな。いっぱい遊べたかな」駐車場へ向かう子どもたちを見送る。バスが坂を下りてゆくと園内は一気に静かになり、ほっと一安心。そんな日々を繰り返している。
にぎやかで慌ただしい遠足シーズン中は、秋のわくわく音楽コンサートやテンションミュージックスクールライブ、沖縄三線ライヴ、創作ダンスやチアダンス公演、フォルクローレ演奏、ゆるキャラフェスなど多彩なイベントが盛りだくさん。
乗物に乗って、音楽を聴いて、ダンスを見て、ゆるキャラに触れて、それぞれ訪れた人が楽しい時間を過ごし、素敵な思い出をたくさん作って帰って欲しい。