助産師が開く母親交流サロン「Sun-Bar」
高崎市江木町の住宅街に立つ一軒家で、助産師の高津三枝子さん(46=高崎)が週3日開いている母親交流サロン「Sun-Bar」。育児に奮闘する母親たちが赤ちゃん連れで気軽に集い、ほっと一息つける場所だ。助産師が常駐するサロンは県内では珍しく、交流の場としてだけでなく、産後の身体や赤ちゃんの発達等に関して専門的なアドバイスを得られる場として支持を集めている。 (林道子)
高津さんは看護師・助産師として経験を積み、看護系の大学で助教授を務めた後、2016年に出張専門助産院を開業。産後の母親たちの心身のケアを行う中で、「30分でいいから1人で寝たい」といった切実な声を耳にした。「核家族化や地域社会の希薄化が進む中で、母親は孤立しがち。一人で頑張りすぎて産後うつを発症し、児童虐待や自殺に結びついてしまうケースもある。お母さんが疲れた時に辛いと言える場所、気兼ねなく休める場所が必要だと感じた」と高津さん。2017年にNPO地域母親支援サージファムを設立。翌年3月、空き家を借りて「Sun‐Bar」をオープンした。
開設日は月・火・水曜の午前10時から午後6時。予約不要で料金は1回500円。高津さんに健康や育児に関する相談をしたり、2階の昼寝処で体を休めたり、利用者同士でおしゃべりを楽しむなど自由に過ごすことができる。子育てに関するセミナーやハンドメイドのワークショップも随時開催(予約制)。アロマや整体などの施術が受けられる日もあり、施術中は高津さんが子どもを見てくれるため、安心してリラックスできると好評だ。
3児の母で3人目の産後2カ月から利用している竹内悦美さん(37=前橋)は、「家庭的な雰囲気でママ同士がすぐに打ち解けられる。子育てのモヤモヤした悩みも、助産師である高津さんに話を聞いてもらうことで気持ちが軽くなる」と話す。
「育児に疲れた時は、笑顔を取り戻しに来て欲しい」とほほえむ高津さん。将来的には子育て中の母親・父親と地域の高齢者がふれあえる、多世代交流の場を目指していきたいと言う。
「お母さんたちの笑顔を守りたい」と話す高津さん。母乳ケアや沐浴指導などの産後デイケア(予約制・料金別)も受けられる。 |
■同サロン(070-5556-7734) 高崎市江木町531-7
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