今年節目の100回を迎える全国高校野球選手権記念大会。高校球児誰もが憧れる夢の舞台、甲子園出場を懸けた熱い戦いが来月7日から開幕する。
県大会出場予定は67校64チーム。部員不足の学校で編成する連合は、「四ツ葉・玉村」「榛名・富岡実業」「下仁田・板倉」の3チームが夏に挑む。昨秋の大会から榛名と連合で出場する富岡実業の生徒たちは、単独チームで出られないことに当初抵抗があったという。練習試合は週に1度行っているが、合同練習は月に1回程度。部員が少ないため、日ごろの練習も万全とはいかない。それでも、両校の生徒同士で練習内容や改善点などを連絡し合ったり、少ない合同練習中に積極的に声掛けをしたりと、徐々に一つのチームにまとまってきている。最低限の目標として「榛名の1勝と富実の1勝」を掲げる。夏2勝という連合初の快挙に向け、練習に余念はない。
夏の大会に向け、各校の集合写真の撮影に行った時に、ある監督が「野球を通して学んだことを、今後の長い人生に生かしてもらいたい」と話していた。スポーツをする以上勝ちを目指すことは当然だが、部活動という教育的側面もある。高校3年間の限られた時間で、心身ともに成長できる場となってほしい。
今日15日、前橋で県大会の組み合わせ抽選会が開かれる。直向きに練習に打ち込んできた球児たちの懸命なプレーが、グラウンドで見られることを楽しみにしている。
(林哲也)