「前人未踏」の勝利数でB2優勝・B1昇格へ
国内男子プロバスケットボールリーグBリーグのB2に所属する群馬クレインサンダーズは、ホームのヤマト市民体育館前橋に茨城ロボッツを迎え来月3、4日の開幕戦に臨む。新加入8選手全員を上位リーグのB1から獲得、B2で十分に優勝を狙える戦力を揃えた。「前人未踏~It‘s Show Time~」を今季のスローガンに掲げたサンダーズは、「2017-18シーズン」に秋田ノーザンハピネッツが達成したB2最多勝利数54を超える55勝を挙げ、ぶっちぎりの優勝を目指す。戦力増強を図ったチームの開幕までの取り組みを紹介する。
10月3、4日 ヤマト市民体育館前橋で
2020ー21シーズンが開幕!
練習試合は 格上のB1と対戦
9月5日、宇都宮とのプレシーズンマッチを含め開幕前の練習試合は、名古屋、宇都宮、千葉、信州と、全て格上のB1チームとの対戦だった。宇都宮とのプレシーズンマッチで、外国籍選手2人を欠いたサンダーズに対し、宇都宮はほぼフルメンバー。88‐47と予想以上の大差がつき完敗。「宇都宮の厳しい守備に対し、我々の動きを完全に止められてしまった」(平岡富士貴ヘッドコーチ、以下平岡HC)。「向こうのプレッシャーに負けて全然、自分たちのバスケが出来ない状態だった」(佐藤文哉選手)と皆、肩を落とした。
だが、「いきなり(B1優勝候補の)宇都宮に勝てたら、ちょっと浮ついた気持ちになったかもしれません」と今季キャプテン古牧昌也選手が言うように、この敗戦をきっかけに選手の中に危機感が生まれた。
9月12日、千葉ジェッツとの練習試合では、負けはしたものの平岡HCは「(相手の強い守備の中でも)ガード陣がしっかりボールを運べていました。それぞれが課題を克服し始めているなと思いました」とチームの可能性を口にした。
同じB2リーグのチームではなくB1のチームと練習試合をしたのは、B2で優勝するためだけでなく、その先のB1での戦いを見据えているからだ。「いい選手を補強するという方法もありますが、今いる選手たちをB1で戦える、B1で優勝できる選手に成長させなければいけません。」と平岡HCは明かす。
ホームゲームの強み 活かし連勝へ!
今季のサンダーズは株式会社オープンハウスの完全子会社となり、B1昇格に向け今夏、新チームが始動している。補強で大幅に戦力が増したが、9月17日時点で外国籍選手2人が新型コロナウイルスの影響で来日できておらず、開幕に間に合うか分からないという。それでも平岡HCは、「難しい状況ではありますが、一人一人の力を結集させ、ホームゲームの強みを活かして連勝したいと思っています」と前を向く。
サンダーズが目指すB2での最多勝利数54を更新することは並大抵のことではない。開幕戦で対戦する茨城は、すでに選手が全員揃い、新HCの下でチーム力強化を図っている。コロナ禍で選手の合流が遅れているサンダーズにとって、開幕戦は厳しい戦いが予想される。だが、チーム最年長で常に冷静に状況を見ている小淵雅選手(大泉町出身)に焦りはない。「これから2人の外国籍選手がチームに来てくれて、一つの勝ちに対してチームで動くことができたとき、相当いいチームになると思うんです。想像しただけで楽しみですね」と笑顔で語った。
開幕まで1週間。「B2優勝、B1昇格」を目指した前人未踏の戦いが今月3日、ついに始まる。
10月3、4日の開幕戦は、来場者全員にレプリカユニフォームをプレゼント。チケットや試合情報の詳細は、群馬クレインサンダーズ公式HP
https://g-crane-thunders.jp/