ふれあいの居場所「近隣大家族」

高齢者、子育て世代、若者、多世代交流の場に
NPOじゃんけんぽん

認定NPOじゃんけんぽん(高崎市、井上謙一理事長)が運営するコミュニティーカフェ「近隣大家族」(同市棟高町)。誰もが気軽に立ち寄れる地域交流拠点として2011年にオープン、年間約8000人が集う。高齢者の生きがいづくりや交流を目的とした「居場所」は増えているが、常設型は県内でも珍しい。高齢者に加え子育て世代や若者など地域の繋がりを生み出すことを目的としているのも特徴だ。     (林道子)

同カフェではコーヒーや日替わりランチを提供するほか、バザーなど多彩なイベント開催。囲碁将棋など趣味活動やボランティア活動も盛んだ。ふらりと立ち寄り挨拶を交わして帰る人、おしゃべりに興じる人など様々。利用者が主体的に楽しむことにより、自分らしく過ごせる場をつくりだしている。

がん患者に贈るタオル帽子を縫っていた上林のり子さん(74)は、「肩肘張らず社会貢献ができる」とにっこり。碁盤に向かっていた伊藤弘さん(78)は、「囲碁も食事も楽しめる。色んな人と出会えるのも良い」と語る。

同NPOの佐塚昌史副理事長は「健康で自分らしく生きるには地域の居場所と役割が必要不可欠。いざという時、地域で支えあう仕組みを構築するためにもこうした居場所が広がって欲しい」と話す。夏休み中、多世代交流の充実を目指し子ども向けイベントを予定。なお、近隣大家族は同市金井淵町と前橋市上新田町にもある。同事務局(027・350・3191)。

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