アーティスティックスイミング「クリオネ」
60~70代女性8人によるアーティスティックスイミングチーム「クリオネ」。現在、9月1日に開催される「ゆうあいフェスティバル」に向け練習に励んでいる。
結成は12年前。フェスティバルで当時、県内唯一の高齢者アーティスティックスイミングチーム「桐生らっこクラブ」のショーを見た人から、「楽しそう。私たちにもできるんじゃないかしら」との声が挙がったのがきっかけだった。当初30~50代もいたが、だんだん演技の難易度が高くなっていたため高齢者だけのチームを結成し活動をスタートさせた。
指導するのは障害者スポーツ指導員資格を持つ県立ゆうあいピック記念温水プール(渋川)職員の加藤ゆかりさん。「動かせる所を最大限に生かした泳ぎができるよう振付をしています。難しい動きもありますが、だんだんできるようになればいいですから」と微笑む。
プールの水深は130センチ。泳げなければ足を底に着けて泳いでいるように見せることも可能。技の一つ、バックタックも〝なんちゃって回転〟で遜色なく表現できる。メンバーの中には、股関節の手術を受けた人も。鈴木かほるさんは、同プールで水泳をしていたところ勧誘され今春、チームに加入。「間違えても大笑い。初心者でも一緒にやれるのが楽しい」と笑顔で語る。初期メンバーの岸茂子さんは大病を患い、体力回復のため同スイミングを始めた。「最初は難しかったですが徐々に楽しくなりました。『あまちゃん』の曲で踊ったこともあるんです」と瞳を輝かせる。尾沢みゆきさん、岸典子さん、村田千代子さん、丹治邦子さんも、「合宿と称し泊まりに行ったり食事に行ったり。仲間と過ごすのが楽しい。指導者やプールに感謝しています」と口をそろえる。
フェスティバルでは、その年に流行った曲を選曲。今まで「365日の紙飛行機」「恋ダンス」で踊った。今年はどんな曲を披露するか。水上で舞う彼女たちの生き生きした姿を会場で見てほしい。
【フェスティバル】
9月1日、県立ゆうあいピック記念温水プール
【メンバー募集】
練習は同温水プールで毎週木曜午後12~同1時。同温水プールの加藤さん(0279・25・3033)