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渋川出身の関口三作遺作展
渋川で10日まで
渋川出身のこけし作家・関口三作(1925-2018)の遺作展「関口三作遺作展 木に導かれ、木仮子(こけし)に託した思い」が10日まで、渋川市美術館 桑原巨守彫刻美術館で開催中。
子どもの頃から絵が得意で、独学で日本画も勉強した関口は15歳で東京へ就労。戦地へも赴くが、復員後は郷里でこけしの絵付けの仕事をしていたという。
江戸時代後期に発生した東北地方特産の民芸である「伝統こけし」ではなく、「自由な発想で一品物のこけしを創りたい」という思いから、関口は独自の制作に専念。創造性に基調を置く「創作こけし」を生み出す。
1968年の全群馬近代こけしコンクールで知事賞、翌69年の第11回全日本こけしコンクールで内閣総理大臣賞など数々の賞を受賞し、78年には「現代の名工」(卓越した技能保持者)に選定、84年には「黄綬褒章」も授賞する。
本展では、亡くなる直前まで手がけていた遺作や若い頃に描いた日本画など約60点を展示している。観覧料一般300円、65歳以上と中学生以下は無料。同館(0279-25-3215)。