ブルーライトアップでエールを！
新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、最前線で尽力する医療従事者らに感謝と応援の気持ちを込めて、構造物や施設などを青色に照らし出す「ブルーライトアップ」が、世界各地で広がっている。３月下旬にイギリスのロンドンで始まった取り組みで、県内でも群馬県庁や富岡製糸場、草津湯畑、高崎白衣大観音、桐生市市民文化会館など各施設で青い光が輝いている。 （森作理恵）
◆県庁昭和庁舎（前橋）
群馬県は、今月８日から昭和庁舎のブルーライトアップをスタート。今月31日まで、毎日午後７～同10時まで行う。1928年に建てられた昭和庁舎は、永く「県庁の顔」として親しまれてきた昭和初期の洋風建造物。ブルーライトは、県健康福祉課の職員が医療従事者への感謝と応援の気持ちを込めて、既存の照明装置に舞台用の青いフィルムを貼って手作りしたという。同課（０２７・２２６・２５１６）。
◆臨江閣（前橋）
前橋・光のまちづくり連絡協議会事務局は、先月から週１回ペースで「臨江閣」のブルーライトアップを行っている＝写真①。明治に迎賓館として建てられた国指定の重要文化財「臨江閣」の本館と別館、日本庭園が青色に輝く。同協議会事務局は、「医療都市・前橋市の医療従事者にとって、少しでも励みになればうれしい」と語る。
次回は、28日午後６時半～同11時。なお、臨江閣は６月１日まで臨時休館。同市未来の芽創造課内事務局（０２７・８９８・６５１３）。
◆ＮＨＫ前橋放送局（前橋）
ＮＨＫ前橋放送局は、４月24日から局舎の鉄塔を青色にライトアップ。県内の医療従事者を始め、社会のシステムを支えるすべての人々への感謝と応援、県民への協力と団結への願いを込めている。同放送局の平元亨局長は、「前橋放送局は、これからも群馬県で暮らす全ての皆さまの応援団であり続けたいと思っています」と語る。午後６時40分～同９時まで。今月31日まで行う予定。同放送局（０２７・２５１・１７１１、平日午前９時半～午後５時）。
◆富岡製糸場（富岡）
医療関係者らに感謝の気持ちを示そうと、富岡市は製糸場内にある煙突のブルーライトアップを４月20日から実施中だ＝写真②。煙突は、１９３９年に建てられた鉄筋コンクリート製の４代目。高さ37・５ｍ で、街なかからも望むことができる。当初は今月６日までの予定だったが、７～９日の「世界赤十字デー」にちなんだレッドライトアップを挟み、10日から今月31日まで延長することに。担当者は「新型コロナウイルス感染症拡大防止のため日々尽力されている皆様を応援しています」と語る。午後７～同９時。製糸場は31日まで閉場（変更の場合あり）、敷地内への入場は不可。同市富岡製糸場課（０２７４・64・０００５）。
◆湯畑＆西の河原公園（草津）
草津町は、世界各地でのブルーライトアップの取り組みに賛同する形で４月24～５月21日まで湯畑＝写真③と西の河原公園でブルーライトアップを行った。湯畑と西の河原公園のライトアップのライブ映像を、ユーチューブなどでライブ配信したところ、視聴回数が３万回を超える日もあったという。
湯畑や西の河原公園は普段、白やピンク色などで照らされているが、今日22日からは通常のライトアップに青色を加えた形で行うという。毎日日没から午前０時まで。なお、ライブ映像は今後も視聴可能。同町企画創造課の担当者は、「ブルーライトアップを通して、医療従事者など最前線で働く関係者に感謝の気持ちを伝えたい。現地の様子を動画で是非、楽しんで下さい」と語る。同課（０２７９・88・７１９３）。
◆慈眼院・高崎白衣大観音（高崎）
高崎の慈眼院は、４月から白衣大観音を青色でライトアップ＝写真④。1936年に建立された高崎白衣大観音は、高さ41・8㍍の高崎のシンボル。青く照らされた観音様が山頂から慈悲深く見守る。当初今月６日までの予定だったが、今月末まで延長して行う。毎日午後７～10時。慈眼院（027・322・2269）。
◆桐生市市民文化会館（桐生）
桐生市は、今月８日から市民文化会館のブルーライトアップを始めた＝写真⑤。同市と同市職員共済会が共同で実施するもので、費用は共済会が負担。同館のシンボルでもある繭型の大屋根が、遠くから浮遊するように青く優しく光る。同市の担当者は「新型コロナウイルス感染症拡大の中、最前線で尽力されている医療従事者に感謝の気持ちを伝えたい」と語った。日没から１時間程度で、休館日（火曜）をのぞく毎日。期間は当面の間を予定、市生涯学習課（０２７７・46・１１１１）。