AG TOPICS
座席制限&消毒&換気…感染対策徹底
群馬県による休業要請解除を受け、県内のシネマコンプレックス5館は相次いで営業を再開した。各館は、上映終了ごとに座席や肘掛けの消毒、換気を行うほか、消毒液や飛沫除けシートの設置、マスク着用やソーシャルディスタンスの促進、鑑賞券のもぎりや膝掛けの貸し出しの停止、座席数の制限など、感染防止策を徹底し、来館者を迎えている。各劇場には、「再開を待っていました」「ありがとう」といった温かい声が届いているという。
MOVIX伊勢崎、ユナイテッド・シネマ前橋、イオンシネマ高崎、イオンシネマ太田は先月22日から、109シネマズ高崎は6月1日からスタート。MOVIX伊勢崎は入場時、サーモグラフィーで来館者の体表面温度を非接触で測定するなど万全の態勢で臨む。過去の人気作品や名作に加え、今日5日から待望の新作「ハリエット」を公開する同劇場の高橋周太郎総支配人(33)は、「いつ再開できるのかと不安もありましたが無事、お客さまをお迎えできてうれしく思います。映画館でしか味わえない、特別な体験を是非楽しんでほしいですね」と声を弾ませる。
ユナイテッド・シネマ前橋では、入口などに感染予防の注意喚起看板を設置するほか、入場時の手消毒と鑑賞中のマスク着用を徹底して呼び掛けている。小田桐均支配人(38)は、「安心して鑑賞してもらえるよう、スタッフと一丸となって感染予防対策に取り組んでいます。こんな時だからこそ、映画で心を豊かにしてもらえたら」と微笑む。
一方、イオンシネマ高崎とイオンシネマ太田は、営業再開にあたり、感染防止対策を取りまとめた案内をホームページに掲示している。両劇場とも、ヴィン・ディーゼル主演の新作SFアクション映画「ブラッドショット」のほか、過去の大ヒット作品や往年の名作など、工夫を凝らしたラインナップで上映している。イオンシネマ太田の平山力総支配人(43)は「迫力の映像・音響が体感できる劇場で、多くの感動と興奮を共有して欲しい。皆さまのご来場を、従業員一同心よりお待ちしております」と話す。また、休館中も再開を望む声に励まされた、というイオンシネマ高崎の本多理恵総支配人(37)は、「地域の皆様への文化の発信拠点として、再開出来たことを喜んでおります。映画館ならではの大スクリーンと大音響をぜひ、味わって下さい」と笑顔で話す。
109シネマズ高崎は今月1日から再開しているが、来館者はほかの利用者と適切な距離を取るなど冷静に対応しているという。大塚孝之支配人(48)は、「我々スタッフも再開を心待ちにしていました。現在、延期になっている新作公開が7、8月頃から本格的に始まってくると思いますので一層、気を引き締めていきたいですね」と意気込む。
なお、5館ともレイトショー上映を休止するなど時間を短縮し営業。詳細は各劇場公式HPを参照。