コロナに負けるな!
コロナに加え梅雨に入り、「普段より運動量が減った」「足腰が弱くなった」と感じている人も多いのでは。自宅でじっとしている時間が長くなると、筋肉が急速に衰えてフレイル(気力や体力が低下した状態)になる恐れがあります。県内の医療機関や自治体では、健康増進や介護予防に役立つ運動動画を公開する動きが広がっています。理学療法士などが、おうちで簡単に出来るスクワットや有酸素運動などを丁寧に紹介。すべて動画投稿サイト「ユーチューブ」を通じて閲覧可能ですので、ぜひ活用してみて下さい。
専門知識と技術活かした動画を続々と配信中〈前橋地域リハ広域支援センター〉
老年病研究所附属病院内の前橋地域リハビリテーション広域支援センターでは、地域住民の健康教室などが開催できない状況を受け、4月下旬から「リハビリ体操」「有酸素運動」「フレイル予防元気ごはん」など各テーマに沿った動画を続々とアップしている。
フレイルの進行を防止するため、地域住民はもちろん、地域の介護予防サポーターに向けて配信。今後も高齢者や障害を持つ人が生き生き生活できるよう、骨粗鬆症対策や認知症予防、腰痛体幹トレーニングをテーマにした動画も公開していくという。同センター理学療法士の牧雄介さんは「リハビリの知識と技術を生かした動画を紹介することで、地域の皆さんの健康増進に少しでも役に立てれば。定期的に配信していきますので是非ご覧下さい」と呼び掛ける。
みんなで輪‐AHA(わーっはは)体操 〈みなかみ・上牧温泉病院〉
みなかみの上牧温泉病院リハビリテーション部は、「群馬最北リハビリch」と題した動画チャンネルを開設。理学療法士によるリハビリの様子を録画した動画を公開している。
コロナ禍で集団での体操が難しい中、毎週行っていた体操や各種リハビリを紹介し、笑いながら共通の運動をすることで自主運動を促すことが目的という。
動画「みんなで輪‐AHA体操」は約15分。肩回し運動や膝伸ばし運動、足首の運動など簡単なリハビリに加え、後出しじゃんけん勝ちバージョン・負けバージョンといった脳の活性化を促す「あたまの体操」などもあり、楽しみながらリハビリが体験できる。今後も動画をアップ予定で、膝のリハビリ動画などを考案中という。