ホストタウン片品が発信
「道の駅 尾瀬かたしな」で企画展
東京五輪・パラリンピックで中南米のホンジュラス共和国のホストタウンを務める片品村は、 村役場に隣接する道の駅尾瀬かたしなで同共和国の魅力を紹介する企画展を開催している。大会は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い既に延期が決まっているが、同村は引き続き展覧会などを通して同国との交流を深めていく。 (森作理恵)
同村は昨年6月、国際協力機構(JICA)の協力のもとホンジュラス共和国のホストタウンに登録。今年1月7日、村役場でホストタウン認定を巡る調印書の受領式が開かれ、梅沢志洋村長がアレハンドロ・パルマ・セルナ特命全権大使から調印書を受け取った。また、パルマ大使ら関係者4人は片品の風景を描いた版画やタペストリーなどの記念品を受け取った後、村内のスキー場で圧雪車の体験乗車を楽しんだり特産品の花豆を使ったロールケーキを味わうなど、自然豊かな同村の冬に触れた。
一方、1月末から2月頭にかけて梅沢村長と村職員、JICA職員ら5人は、交互交流とホストタウン事業・同村の広報活動のため現地を訪れ、同国のオリンピック委員会などを表敬した。
企画展会場となっている道の駅入口近付の展示ブースには、表敬訪問時に寄贈されたサッカー同国代表レプリカユニホームを始め、木彫りの民芸品や現地での交流を収めた写真など約30点が飾られている。東京五輪・パラリンピックは来年に延期となったが、企画展は一部内容を変えながら大会終了まで開催される予定だ。
同村むらづくり観光課の竹内祐二郎さんは、「大会が延期になってしまった分、ホンジュラスの魅力を知ってもらえるチャンスが増えました。地球の裏側にある遥か遠い国を、尾瀬の郷片品で身近に感じて欲しい」と語る。入場無料。午前9~午後5時。毎月第4火曜休み。同課(0278・58・2112)。