今月9日まで
桐生の夏を象徴する一大イベント「桐生八木節まつり」。今夏、コロナウイルスの影響で初の中止となったことを受け、同市出身の写真家・武耕平さん(52)が過去3年にわたり撮影したまつりの写真をインターネット上で公開する「ウェブ桐生まつり写真展」を開催している。9日まで。
同まつりは今日7~9日まで開催が予定されていた。例年であれば、県内外から訪れる多くの人で桐生の街がにぎわい、熱気と興奮に包まれていたはずだった。今年のまつり中止を聞いた武さんは、当初2021年の写真展開催を視野に制作していた作品を公開し、楽しみにしていた多くの人たちに、まつりの熱気や迫力を写真で体験してもらおうと写真展を企画。来年、市制100周年を迎える桐生市の「まつり再開に向けた活性剤になれば」との思いも込めた。
武さんは市内のカメラ店に生まれ、ファッション誌などの仕事を経て2001年に独立。全日空の機内誌「翼の王国」、英国の情報誌「モノクル」、米国のファッション誌「GQ」など、海外の雑誌や広告を中心に活躍中。東京に移ってからは「地元を顧みない時期もあった」と話すが、国内外を旅する中で改めて郷土のありがたみと熱意を感じたという。近年はライフワークとして、桐生のまつりや職人などの取材を通し、故郷の魅力を伝える活動を行っている。写真は「ウェブ桐生まつり写真展」のホームページ内で、過去3年分の桐生祇園祭と桐生八木節まつりが閲覧でき、購入も可能。また、今日午後6時まで、同市のギャラリー禅林(旧山梶商店)で写真展も開催している。
ホームページ(https://take914.wixsite.com/kiryuyagibushi)
問い合わせ(kiryu.matsuri.photo@gmail.com)