“旅するチョウ”飛来
渋川・赤城自然園
1000㌔以上も海を越えて移動する〝旅するチョウ〟アサギマダラが渡りのシーズンを迎え、今年も渋川の赤城自然園に飛来。餌となるフジバカマの蜜を求めて飛ぶ姿が、来園者の目を楽しませている=写真。
園内にはフジバカマの群生地があり、例年、数百匹のアサギマダラが飛来するという。秋の七草のひとつ、淡いピンク色のフジバカマが咲く中、青みがかった羽のアサギマダラが飛び交う姿が見られる。
アゲハチョウほどの大きさのアサギマダラは、春に九州から東北地方にかけて北上し、秋に南下する。未だその生態は解明されていない点が多いが、赤城自然園から約1250㌔離れた鹿児島県の喜界島への移動が確認されている。
同園は、捕獲した個体に認識番号などを記す「アサギマダラのマーキング」活動を行っており、謎の多いアサギマダラの移動経路の調査に、例年多くの来場者たちが参加していた。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっている。入園料一般1000円、中学生以下無料。同園(0279・56・5211)。