アサヒ商会DXセミナー
収束の見えないコロナ禍で、企業のIT化を進め、生産性を向上するために注目されているデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)。高崎市に本社を置き文具やオフィス機器販売をするアサヒ商会(高崎市問屋町)は、今月24日、中小企業に向けた「デジタルDXセミナー」を本社で開催した。
セミナーは3部構成で、第1部は、大手コンサルティング船井総合研究所の講師が「デジタル時代の経営と全国の成功事例」と題して講演。コロナ禍では、「デジタル投資をして会社が変化せざるを得ない状況」になっていると力説し、「アナログからデジタルへとシフトをする際には、まず道筋のイメージを描いて、優先順位をつけて進めてください」と助言した。
第2部では、実際にIT化を導入したアサヒ商会の廣瀬一成社長が、「生産性向上につながる中小企業のデジタル経営の始め方」を講演した。「自社も文具やオフィス用品を扱って使っているのに、以前はアナログで紙書類が多く非効率的な会社だった」と10年前の写真を見せながら自ら事例として説明。次に、「クラウド勤怠システム」「ファクスの電子化」「ペーパーレス」「社内チャットツール」など生産性向上につながった具体的な取り組み事例を紹介した。「従来のやり方を変えたくない社員も巻き込んで、トップが走り過ぎないでください。失敗した事例を、他社とも共有してみてはどうでしょう」と話をまとめた。
第3部では、実際にデジタル化した同社のオフィスや働き方を視察。デジタル活用や運用ルールの実践事例を詳しく説明するスタッフに、セミナー参加者は、気軽に質問をする様子が見られた。廣瀬社長は、「中小企業の皆様にお役に立てる情報や働き方を今後も紹介していきます」と意気込む。次回は、8月4日に予定。
なお、同社は県委託事業として中小企業を対象にした「テレワーク導入セミナー」を開催している。同社セミナー事務局(027・363・1111)。