青春群像劇+ホラー、でも道徳的
藤岡出身の脚本家・金沢達也さんが手掛けた映画「ショコラの魔法」が今日18日、全国公開となる。県内では、イオンシネマ高崎と同太田の2館で上映される。
同映画は雑誌「ちゃお」(小学館)に不定期連載中の同名人気少女漫画。食べるだけで願いが叶うという不思議なチョコレートを作る美しき魔女ショコラティエ(山口真帆)のもとにある日、聖蘭学園に通う女子高生が訪れ、「チョコを食べた者はお代として一番大切なものを奪われる」という契約を交わしチョコを食べる。すると学園内に次々と謎の事件が…。新聞部の飯田直(岡田結実)は事件に隠された闇深い欲望とチョコの謎に迫る。
脚本を担当した金沢さん=写真右=は、「やって良いことと悪いことの区別や、他人を陥れることによる代償など、人が生きる上で学んでおかなければならない、いわば道徳の物語。映像は幻想的で美しく、青春群像劇にホラーの要素も加わった作品です」と話す。
金沢さんは東京農大二高出身。早稲田大卒業後、萩本企画「欽ちゃん劇団」に入団。俳優を経て放送作家に転身した。09年にテレビドラマ「華麗なるスパイ」で脚本家デビュー、同「ラッキーセブン」や映画「暗殺教室」など数々の作品で活躍している。
同シネマ高崎(027・310・9702)、同シネマ太田(0276・47・8277)。