群生の美 紫紺の花鮮やか 各地でハナショウブ見ごろ

高崎 浜川運動公園

高崎市の浜川運動公園内にある「御布呂が池」では、約10種、1500株のハナショウブが、黄や紫の花々を咲かせている=写真は過去の様子。

公園周辺は奈良時代、都と東北地方を結ぶ東山道が通り、井野川に沿って多くの人が暮らし栄えた。奈良にある布留神社にゆかりのある布呂社があったことから「御布呂」という地名が残り、当時の繁栄をしのび池にこの名を付けたという。市民の憩いの場所となっており、同公園の担当者は「利用者同士、距離をとっての観賞を」と呼びかける。入場無料。同公園(027・344・1855)。

 

桐生 吾妻公園

桐生市の吾妻公園では、園内のハナショウブ500株が見ごろを迎えている=写真。

同園は、周囲を山に囲まれた静かな場所にある。春のチューリップ、新緑のヤマツツジなど、四季を通じて花々の咲く公園として、市民に親しまれている。毎年6月になると、涼やかに咲く紫や白のハナショウブが、園内に彩を添える。

担当者は「花付きは平年並み。中旬ごろまでは楽しめそう」と話す。なお、開花の時期に合わせて行われる「あやめ茶会」などのイベントは昨年に続き中止となっている。入場無料。同園管理事務所(0277・22・8636)。

 

館林 花菖蒲園

館林市の花菖蒲園で、初夏を彩るハナショウブが見ごろを迎え、華やかに咲き競っている=写真。

つつじが岡第二公園内にある同園には、およそ270種のハナショウブが植えられている。木道が整備された園内では、陽光を浴びた紫や白、黄色のハナショウブが、涼やかに風に揺れている。

市の担当者によると、「先週から気温の高い日が続き、開花が一気に進んだ」とのこと。見ごろは中旬まで。なお、観光協会が主催する「たてばやし花菖蒲まつり」は中止となっている。入場無料。市緑のまち推進課(0276・72・4111)。

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